アイマスの終わり アイマスの始まり
5周年アイマスライブ2Days、行ってきました。
濃密な時間を過ごしました。
ネットの向こうでいろんなものをくれる大切な方々に逢えたこと。
ばっかじゃねーのってくらい濃い話を、誰もが本気で話す素晴らしい空間にいられたこと。
そしてなにより心を揺さぶるライブの一部に自分がなれたこと。
本当に、このライブに参加したすべての人に、そしてこのライブに思いを馳せたすべての仲間にありがとうと伝えたい。
ライブでもらった熱量。そして示されたもの。
それらをすべて書く程のキャパシティは自分にはない。
そしてライブが終わったあとの自分は、受け取った中身に放心していた。
これに触れなきゃライブのこと書けない。でも言葉にならない。
また書けないのか俺は。そう思った。
でもその後、とあるPの方と言葉を交わして。
飲み会で少しづつ周りの方々と話して。
やっぱり書きたいよ、と思った。
だから、ライブレポとしてではなく。
自分なりに一番大切だったことをつらつらと。
2日ともライブをみることで感じたことがある。
初日のライブは、どちらかというとこれから最高のお祭りが始まるよ!という感じだった。
アイマスライブそれ自体に意識があるステージ。
気持ちの詰まった、いいライブだった。
そして2日目。
最高のライブをやるという気持ちに、プラスアルファの何かがこもっていた。
プレッシャーからか、コンディションが整わない中、踏ん張って笑顔を見せる姿があった。
鬼気迫るほどに、大切に歌ってくれた姿があった。
客席に届けと、声だけじゃなく身体も思いも全部を表現に込めてぶつけてくる姿があった。
そしてこの2日間を通して、全体を支える姿があった。
自分の役割を、なすべきことを噛みしめるかのように立つ人がいた。
重圧をみじんも感じさせず、見事な、圧倒的なパフォーマンスで空間を魅せ尽くした人がいた。
ステージに立った彼女たちは、それぞれにこのライブを受け止め、それぞれに戦ったのだと思う。
2日目のステージには、アイドルマスターのラストコンサートとしての思いが込められていたと思うのだ。
その先に踏み出すために。ゲームで語られた世界の先へと壁を貫かんとする姿がステージ上にあった。
現実の彼女たちとアイドルたちを重ね合わせて表現することのリスクを背負って。
その上で、先へ進もうとしたのだと思う。
その中で彼女たちの瞳は、誰一人一瞬たりとも途切れることなく前を見ていた。
自分の限界以上のパフォーマンスを引き出そうとする姿。
周りを支えようと力強く立つ姿。
涙をこらえきれない仲間の傍にいる姿。
戦い方はそれぞれに異なったけれど。
誰もが一途なまでにこのライブに想いを託し、団結してライブを作り上げる姿は、とても美しかった。
そして、中村さんは全身全霊で、プロデューサーたちに伝えてくれたのだ。
「一緒に生き続けてください」と。
あの瞬間こそが、アイドル天海春香の本当の、本当のTrue End
アイドルマスターの究極のエンディング。
そして新たなアイドルマスターのはじまり。
現実のライブでアイマスのエンディングを見せてくれるとは思わなかった。
ファンへの、プロデューサーたちへのあまりにもまっすぐで誠実な答えがそこにはあった。
その積み重ねの上に届けられた、ようやく届けられた「アイドル全員」によるGO MY WAY!!
そして根元たるTHE IDOLM@STER
アイドルたちが泣き、笑い、支えあい、励ましあって紡いだあのステージを見て、心が揺さぶられないわけがない。
そこにはアイマス2のPVよりも強い答えがあったと思う。
アイマスは終わったのだ。
そしてアイマスは、始まったのだ。
あの春香のTrue END に象徴されたアイドル像とはまた異なる新たな世界が待っている。
アイマス2の世界がどうなるのかはまだわからない。
それでも、今回新たな世界を始めるにあたって制作側が様々な面で可能な限りの言葉を届けようとしてくれていること。
それを自分は真正面から受け止めたい。
我々と向き合うということに関して、最大限の誠実さを持って取り組んでくれているんだから。
そしてこのライブの最初に立ち返る。
「THE IDOLM@STER 5th ANNIVERSARY The world is all one !!」
みなさん、ぜひぜひこのタイトル、覚えておいてくださいね。
〜THE iDOLM@STER OFFICIAL WEB〜
この公式の言葉のとおりなのだ。
アケマス、アイマス無印、L4U、SP、DS、そしてアイマス2という世界は、「アイドルマスター」という概念で一緒になる。
CDもラジオも企画もひっくるめて。
それこそ声優たちも、ライブをも、ありとあらゆるものを巻き込んで。
様々なコンテンツの先にある「アイドルマスター」という概念を認識したとき、すべての世界は一緒になる。
今回のライブはその決意表明だった。
「中村さんは魔法を解いて、さらに強力な魔法をかけたね」
とあるPの方のこの言葉に、自分は心から同意する。
そして自分にとっては、あの2日間それ自体が、魔法だった。