THE IDOLM@STER 765 MILLIONSTARS HOTCHPOTCH FESTIV@L!!感想


デレ5thの感想はどーしたと言われても仕方ないのだが。
いやむしろあれ書いててやっぱ感想は勢いも大事だわと思ったのでこっちの感想。



お久しぶり

あ〜、アイマスだなぁ。
俺らこういう景色見て育ってきたんだよな〜って。


ごった煮。うんそうだ。
たしかに今までにない組み合わせで新しい取り組みだった。
でも、俺これよく観てたよなーと思う。


誰かがお休みだから。やってみたら面白そうだから。
そういう楽しみは今までのライブでもよく観てきたよなって。


あの頃は、ごった煮と言うほどのボリュームはなかったかもしれないけど。
みんなで寄せ鍋つっついてたよなって。そんな空気を思い出した。


誰かの持ち歌だなんて言ったって、最終的にはみんなで歌ってた。
曲がなくて飢えてたんだもの。
ライブに限らず、ゲームまで広げりゃ全員が全曲歌ってるのを観てきたんだ。
ゲームの枠すらすっ飛ばしたら、カバー曲どんだけあるかって話で。


うん、アイマスで「誰かの曲を歌う」ってのは俺にとって当たり前のことで。
むしろ、それがようやく帰ってきた。そんなふうにライブを眺めてた。
ひさしぶりに実家に顔出したような気分すらあったかもしれない。



OJT

そうだなぁ。この言い方が癇に障る人もいるんだろうとは思うんだけど。
正直に、初日に関してはいいOJTだったと思う。
二日目はあんまりそう思わなかったのは、多分先輩方の割り振りだろう^^;


とにかく初日は、先輩方がステージの土台をがっちり作ってた印象が強い。
まあ基本的にはコロムビア曲がっつりやってたわけで。
しかも殆どが自分の持ち曲なんだからそうなっても自然といえば自然なんだけど。


それに加えて、土台はこっちで支えとくから思い切りやっていいんだよというか。
そんな思いもあったんじゃないかなと勝手に思っている。


セトリを眺めてて、その辺を特に感じるのが紬の中の人の出番で。
最初はPRETTY DREAMERで大人数の中にいて。
次はすっかりミリデレのおねーさんになったぬーさんとのデュオで。
最後にキングと一緒にアマテラス。
ちゃんと段階踏んでるよなこれ、と思ったのだ。


もちろんごった煮なんてコンセプトだからわりと無茶な割り振りはある。
セトリとしても作為は入れづらいはずなんだけどさ。
その中でも、新しい仲間ができるだけスムーズにアイマスのライブに入っていけるよう。
しれっとエスコートされてるよなーと。
まあそういう意味では先輩方がスタッフの意を汲み取ったと言う方が適切かもだが。
なんとなく、ライブ全体にそういう雰囲気があったように感じた。




とはいえそんな流れでもやっぱり決めどころってのはライブとしてやっぱりあって。
まあI Wantをこのライブの感想から外すわけにはいくまいて。


同じ赤とはいえ、かたやロックンロールとギターを背負うジュリア。
こなたパンゴシもポン刀もガスマスクも無しで立つ春香。
いやまあそれはゲームの中やニコマスの話で正確には違うんだけど。
まあイメージとして^^;


アイマスが、そしてニコマスが積み重ねた幾層ものパラレルの中。
出会うはずのなかった二人なんだよね。
それがライブで真っ向からぶちかましたんだもん。最高に面白いじゃない。


初めて歌ったとは思えないくらい、あいみんのロックも格好よかったし。
曲の最後に繪里子さんがダンスでねじ伏せにいったのも堪らんかった。
うん。あの景色はたしかに今までは観ることができなかったなぁ。
いいもん観させてもらったわ。


後はこの日の印象といえばやはりI'm so free!で。
あのフェイク、気持ちよかったな〜。


MASTER PRIMALの曲を聴いたときにも思ったけど。
アイマスの音楽は、もっと自由になると思う。
それをライブでも改めて見せてもらった。
そんな気がした。



そして二日目。
昨日の先輩方は土台を固めてミリオンのメンバーに動く余裕を作ってたけど。
この日の人達、そういうことあんまりしないのよね。ある意味不器用と言ってもいい^^;
やらせてみるじゃなくて自分がやってみせて、その背中で語るタイプというか。
だからあんまりOJTという感じがしなかったんだろう。


とはいえそんなタイプがどうのとかいう話を遥かにぶっちぎった人がいたわけだ。
若林直美、健在。いやー、もうこの一言で感想終わってもいい気がする^^;


ダンスをすれば他の誰よりも大きく動き。
初めての曲でも誰よりもボーカルラインを安定させ。
ステージ上ですれ違う時はミリオンの子たちに大丈夫だよと笑顔でうなずき。
もみの木にはなるわ草にはなるわ。まあ八面六臂の大活躍だった。




結局、俺がライブ前から期待していた景色はジャングル☆パーティーのあれだったのだ。


台湾で天才下田と天才稲川が、一旦ステージの芸としては仕上げたわけですよ。
もちろんこれから更に練度が上がったり見せ方を磨いたりはあるだろう。
でもジャングル☆パーティーをステージでやるって意味に限れば、一旦完成したわけだ。


そこに、オリジナルメンバーがいるところに追加メンバーとして呼ばれた。
じゃあそこで何をすればいいのかと。


工夫をこらし、誰よりも動き、カメラを独占せんとばかりに叩き込む。
既に安定している芸を更に煮込んで新たな何かを生み出してみせる。
いや、さすがに遠くの方でドラミングやってるのLVで観た時は吹き出しかけたがw


それは別に派手にやれって意味ではないんだ。
そこに自分が何を足せるかって話。
神が魅せてくれたのはそういうことだと思う。


他の曲も同じことだと思うんだよね。この曲を自分に任されたなら、何をするのかって。
あずみんで言えばLittle Match Girlって曲の背負ってるもんをきっちり魅せてくれたし。
天才下田のプロレスにはこの手があったかと惚れ惚れして見てた。


もっと広げて解釈するならだ。
「歌だけのライブがやりたい」と言ったミンゴスに1年足らずでこの機会を作ったスタッフ。
そして言っただけのパフォーマンスを最後まで見せきってくれたミンゴス
それ自体が、ごった煮の核の一つだったよなぁと思う。
如月千早が歌いたいって言う時、それはなんのために歌うのかって。




そういう意味で、ここまで書いてきても先輩方中心になってしまうように。
ちょっとミリオン勢に物足りなさを感じたのは否定出来ないかな。


まるで駄目だったなんて言うつもりは全然ない。
いいライブにしようと頑張ってるのは観てても十分伝わってきたし。
表現の提案をしたり、一生懸命コミュニケーションしたりって話も聞く。


リフレインキスは機材トラブルがほんとうに残念で、もう一度どこかでやってほしいし。
マリオネットの心は、Machicoはまだ荒いかもしれないけどキラキラしてると思ったし。
そしてなにより、完全に予想されててなお貫通してみせたアライブファクターがあった。
うまく行ってることもあるんだけれど、なんでこうボタンの掛け違いが多いんだろうというか。


多分それはちょっとした方向性の違いで。
いいステージにしようと考える時に、自分がそのステージの傷にならないようにじゃなくてさ。
爪痕残すんだって方向にもう少し踏み込んだら、景色が変わることもあるってことなのかなと。
うん、たったそれだけの違いなんだけど。
3rd、4thと経験を重ねる中でそういうところが前に出てきてた人もいたから、なおのこと。
そういうのを、もう少し観たかったかなとは思う。




まあたかみなさんが最後の挨拶で「先輩たちと歌う機会がなかった」って言ってたように。
それができちゃう人にはあんまり振らないんだよね、アイマスのおっさんたちは^^;
いつだって、その人がちょっと背伸びしないと届かないようなお題を役者にぶん投げる。


その繰り返しがアイマスだって言えなくもないわけで。
そしてなによりこの二日間とても懐かしく、楽しかったので。
またのんびりと来年を楽しみにすごそうかなと。


兎にも角にも、二日間お疲れ様でした。まずは来年正月かね。
それまでにはでれ5thの感想も書き上がってるはず……多分。