90's洋楽m@ster作品感想 その3

遅くなりましたが90's洋楽m@sterの感想続き!
まだまだ開催中だよ!


ほっけP

モノトーンの世界から伝わってくるのは、祈り
美しいメロディ、歌声に何もかざらないその世界が寄り添うようで。


春香さんの姿に、何か寂しさを感じるときというのはあって。
旅路に疲れ果てた流浪人の、繰り返すその願いに何か重なるものを感じてしまう。
ライトが消え、画面が黒く消失していく中、
何とはなしに、春香さんの心の平穏を、願った。




かおらP

粒の立ったギターの音が心地よい。
美希が将来、こんな風に懐の広い歌い方を覚えたら素敵だなぁと思う。
和訳と原曲ではちと中身が違うようですが、それをわかった上で思うのは。
美希はきっと、美希のままで。
男の哀れな欲望を快活に笑い飛ばす、いい女になってくれそうな気がするんだよな。
うん、美希の未来がまた一つ、楽しみになった。




かりふらP

ああ、確かに90'sは電子ドラッグが多様に広がった端緒の時期でもあったんだなぁw
ぼんぼんそれ自体にうごめく意思がありそうな気がして、万華鏡というコメも納得の一品。
個人的には春香さんの遠くに焦点が行ってしまっている表情もいい味出してるよなーと思う。

魅せるということ

【追記】
色んな言葉が自分の中を駆け巡ってやまないので、それぞれの作品にコメントを追記しました。


RidgerP

きちんと前半に積んでいるからこそ、あのスーパーロングの捏造ステージがぎりぎりで耐えられるバランスに収まったのだと思う。
RedgerPの持ち味であるダンスの見せ方を密室以外で十分に使い切るには、全体が収まるだけの距離が必要だったのだ。
そしてその広さを埋め尽くすクオリティの背景が。


アイマスのダンスはあの距離に耐えられるという事実もまたすごい。
ただそれは、自分が観てきたアイマスニコマスの量があってこそのような気もしないではない。
ニコマス初見だと、脳があのダンスに与えられる情報を補完してくれないわけで。
アイマスとしての要素を見尽くすのは厳しいのかなと思うし、そこにこの作品の伸びシロをまだ感じたことも事実。


とはいえ、初見でもそれはそれで容赦なく、その空間と構成でねじ伏せるだけのパワーを積んでると思う。
要はベースとなる腕力の強さがはっきりあって。
その上でそこに文脈を、ニコマスがこれまで歩んだ背景を積むとなお味わえるものがある作品だなぁと。




カブキンP&ぐり〜んP

RidgerPの作品が超望遠なら、こちらは観る側に親しみのある距離感で作られた作品と言えるのではなかろうか。
うん、コンセプトといい見せ方といい、観る側が漠然と願い、想っていた世界をここまで美しく構成しうるのだなぁと。
そしてなんといっても光源の見せ方、処理の仕方の違和感のなさが恐ろしい。
どこまでも丁寧な職人技である。




むーくP

そしてこちらは少し近いというか。アイドル(歌姫)春香さんでありつつも、観る人の傍にいてくれる春香さん。
先の2作が技術により観る側の心へたどり着く為の歩みを進める動画であるならば、
こちらは既に心の傍にあるものを、動画として産み出してくれた作品である。
想いに直接つながるものがあるからこそ、ただの電子の固まりは、心を動かし得るのだ。




三者三様の春香さん。
いや、ほんとこれだからニコマス観るのはやめらんない。
どれもじっくり自分の中で言葉にしたいなぁ。