THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 7thLIVE TOUR Special 3chord♪ 中間感想 (Funky Dancing!編 その1)
前回に続いて中間感想ということで。
中間感想の上にその1ってなんだその中途半端さはと自分でも思う。ほんとに思う。
あれこれ考えてたらえらいボリュームになったので、個別の話は別途とするしかなかったんや……。
会場とかの話
さて、どこから話せばいいんだろう。
会場に入って真っ先に目に飛び込んできたのはセンターステージ上に組んだ四方を向いたスクリーンと、その両脇に吊るされたスピーカー。
ああ、センターステージにしたのってメインスピーカーの音だけで会場ぶち抜く作戦でもあるのか。そんなことを真っ先に考えた記憶がある。
ただライブ後に聞いた話ではアリーナは低音が相当物足りなかったようで。初の構成ということもあって、セッティング難しいのかなーと思った次第。
5Fの最前席はスピーカーが同じくらいの高さだったのもよかったのか、音を浴びるという点では理想的な状態だった気がする。
この辺り、席によってだいぶ事情も違ったんだろうなぁ。
そしてセンターステージには回転する円形の足場、四方に伸びたサブステージ。
できるだけ演者のパフォーマンスを見せようというその思いはうん有難いなぁと思う。
ただこれ、演者からしたら相当ややこしかったんじゃないかなぁと^^;
観る側としても少人数編成をサブステージに散らせると、どこを見ていいのやらという気分になるところはあり。
センターステージをどーんと置いてドーム全体がダンスフロアじゃー!というコンセプト自体は楽しかったのだけど。
実用性の面では馬車ってやっぱり有能だったなぁとか再確認した次第(ひどい
セトリの話
うん、7th発表の時点から「Funky Dancing!ってシンデレラにあんまFunkyって感じの曲なくない?」とは思っていたのだが。予想以上に自由なセトリだったなーとw
まぁ幕張だってComical Pops!かというとびみょーな曲もあったので、この辺はこまけぇこたぁいいんだの精神なのだろうきっと多分。
結局のところ、最後のところでそれが影響したかなーという気分もちょっとあったり。
「ようするにFunkyで殴り倒す曲がデレにあんまりなかったから、サプライズゲストでDJ KOOぶちこんだんだよね?」という気はした。
うん、個人的には実に正しい戦略だったと思ってる。そもそもニコマスで遊んでた人間からしたら「俺らがやるようなこと公式が本気でやりやがってコンチクショウwww」と大笑いするしかないのである^^;
ただそうだなぁ。ちょこっとだけ話をするならば。
既にネットでもいくつかそういう話を見かけたし、自分もライブ直後にTwitterで似たようなことはつぶやいたんだけど。
「シンデレラが現実相手に殴り愛しに来やがった」という現象それ自体を見るならば。
確かにそれはこれまでのシンデレラの流れを振り返るに、大きな出来事ではあると思う。
とはいえ、そこまで明確なものを考えているのかはちょっとわからない、というのが正直なところかなぁ。
7thライブってなんだろねという話
前回の記事で、自分はこんなことを書いた。
うん。思いっきり詰め込んだエンターテインメント。
それが素直な感想。楽しかった。
これ以上書くのは野暮かもなぁ、と自分でも思う。だってあそこには3rdのような強烈な物語があったわけでもなく。 5thのようなParadeがあったわけでもない。純然たる祭りだったのだから。
また、こんなことも書いた。
どーにも頭の中をぐるぐると回っている疑問がある。
これってフロンティアか?という。
いまでもこの話に確たる回答は自分の中で得てはいないのだけれど。
名古屋のライブを見た時点で持っている仮説が一つある。
「ライブがそれ自身で一つのフロンティアになった」というものなんだけれど。
3rdで見せたアニメの締めくくりとしてのライブであったり、4thで見せたデレステのアウトプットとしてのライブだったり。あとはそうだなぁ、6thのMASTER SEASONS!を受けての4季を巡るストーリーとしてのライブも含んでいいだろうか。
これまでのライブはどちらかというとゲームやCDシリーズを受けてのものだった。
それが今回、ライブそれ単体が物語を紡ぐ場所として提示されたんじゃないかなという気がしている。
これまでは俺らがゲームの中にプロデューサーとして入っていって楽しむのがまず前提だった遊びが、彼女たちが役者やライブスタッフの力を得てこちら側にいる俺らに働きかける遊びになった、という言い方もできるかもしれない。
そのためにエンターテインメントとして成立させるためのできる最良と思われる手段を選んだ。そういうことなのかなと。
現実に殴りこむ、みたいな言い方だといわゆるミュージシャンとかダンサーとかと全く同じ土俵でドンパチやるイメージなんだけど、多分そこまで一気に来るつもりではなくて、まずは俺らの脳みそを弄りに来たのかなーと。
自分でもうまく言葉に落ちてきてないところなんだけど。
重きを置いているのはライブツアー単体をコンテンツとして一本立ちさせるということで、たまたまその手段が人によっては刺激的過ぎただけなのかなぁという。
まあシブヤノオトに出演とかもしたのでワンチャンくらいはうかがってるかもしれないけどw
そういう意味では「現実を侵食する」と啖呵を切った先輩方の、ある意味すんげえ濃いところを受け継いだ後継者だよなーシンデレラ、と思うのである。
765プロの位置づけや肩書の後継者としてはそれはそれでミリオンがいるのだが、この辺なんだかプロレス団体のあれこれみたいなことになってんなーと実に楽しい(余談)。
シンデレラって何なのよー!という話(CV:水瀬伊織)
まあこんな仮説に至ったのは、一つには知り合いと話していて「ドームライブになって初めてシンデレラのライブに来るという人が結構いるらしい」なんて話をしてたのがきっかけで。
スマホゲーはもうとっくに可処分時間の奪い合い状態になっているし。
CDだってかつてのミリオンヒット連発時代から比べたら枚数はとてもお寒い状況で。
そんな中で体験商売ってのはやっぱり強くなってきている実感はあるので、シンデレラへのチャンネルとしてライブに更なる強度を求める方向に舵を切ったんじゃないかなーという。
ライブテーマとして音楽というわりとざっくりとした汎的なものを持ってきたのもそういう意識があったからなのかもしれない。
だから今回のライブで自分の求めていたものじゃないという不満自体はそら出ては来るだろうなぁとは正直思う。実際見かけたし。
とはいえゲームやCDから完全に切り離されたライブだったかといえばそうじゃないわけで。
これまでやってなかった曲もやったし。
音楽をテーマにしたこのツアーをデレステのフェスを実現しようという試みと見れなくもないし。
センターステージにずらっと揃う姿にそういや俺GRAND LIVE全然やってねーなと思い出したりもしたしw
なによりSpim-off!であったりCINDERELLA MASTERのソロ発表だったりを見る限り、ああこいつら何一つ諦めてないんだなぁとこっちが苦笑してしまうくらいにやりたいことだらけなんだなと思わされたわけで。
もうね、シンデレラの心意気って「可能性を絶対に狭めない」だとすら思うのですよ。
「仲間の数が増えてくたびに 叶う願いも増えていくね」ってのは、アイドル一人一人にとってみれば「仲間の数が増えてくたびに 出来る機会が少なくなる」ってことでもある。それはもうシンデレラ最大の悩みと言ってもいいだろう。
そんなの百も承知でなお風呂敷を広げるのを諦めない姿勢に、もはや清々しさすら感じるのである。
そうか、だったら行けるとこまで行ってみろやと言うしかないじゃん。
少なくとも俺らにできることは提示された可能性をどう遊ぶかで。
可能性そのものを否定しないことだよなぁと。
そういう意味で、今回のライブは実に面白かったなぁと。
まあこの仮説自体、Glowing Rock!で全部ひっくり返る可能性もあるんだけどねw
なによりまだ自分には渋谷凛の見せたい景色がまだ受け取り切れてない。
なんとなく今回のお題はスパイスパラダイスだったのかなーという気はするんだけど。
と、まとまりのないままその2へ(いつ書けるだろ……)