THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 7thLIVE TOUR Special 3chord♪ 感想

ほい。ということでようやくたどり着きました。全体感想。

 

世代引き継ぎ

「世代交代」ではなくて、「世代引き継ぎ」

これが7th全体を通した時の一番の感想。
まぁシンデレラの世代論とか真面目にやるとたぶん4世代ぐらいに分かれる気がするんだけど、ここはものすごくざっくりと「アニデレ完結(3rd)までに仕事任されてた組」と「それ以降組」ぐらいの感覚。まぁ実際にはキャストの出番とかで例外結構あるんで大体のイメージの話で。

7thに関するものすごくわかりやすい話としては、去年発表した新アイドルを着地させるというのがあって。うんそれは十分に成功したんじゃないかと思う。個人的にはまだわかんねーなという感じで見てるけど。少なくともライブ後の周りの反応だったり、現在話題に上がるアイドル達だったりから考えるにいい形で仲間が増えたと言っていいんじゃないだろーか。

もう一つは、前からシンデレラのフロントを支えてきた演者たちと、新たに加わった演者たちの縦の組み合わせが挙げられるんでなかろーか。特にSS3A以降組が相手としては顕著だった気がするが。

例えば幕張の姉妹+姉妹であったり、名古屋の青空エールであったり。
大阪ではSun! High! Gold!がまさにその典型だろうし、なんならヴァルキュリアやGaze and Gazeをそうみることもできるだろう。

ちょっと違う見方をするなら、今回ライブの肝心要の勝負所を担ったのが名古屋では森久保で大阪では輝子だったのも挙げてもいいかもしれない。
個人的にindividualsは次世代のニュージェネ候補なのだろうと思っているのも影響してる気はするので、多少穿ちすぎかとは思うのだが。ライブの勝負所を次の世代に任せられるようになったんだなーシンデレラ、くらいの感覚ではそう的から外れてもいらんだろうとは思ったのである。

まったくの余談だが、個人的には大阪の∀NSWERのメンツ観た時に「鬼が総出で次の代がどれほどのパフォーマンス見せるか確かめに来やがった^^;」と心の中で謎ガッツポーズしてたのは秘密だw

まぁこれまでの周年ライブでも徐々に後続に任せていた気はするのだが。あの二人のパフォーマンスにああ次が来たんだなと思ったのは事実。
そういう意味では美玲のソロが7thに間に合わなかったのがものすごく惜しまれる。
あの二人のステージ観たらこれ以上なく気合入ってるだろうから、お披露目の日が楽しみでならん。

じゃあ先輩方は隠居したのかというと全然そんなことはなくて。
あんきらはいつだってフロントでステージを盛り上げてくれるし、キャンディアイランドの安心感と笑顔、そして*(Asterisk)の大阪でのパフォーマンスはもはや貫録すら感じるものだった。

だから「世代交代」じゃなくて「世代引き継ぎ」かなって。
自分たちがやってきたことを伝えつつ、自分たちもフロントに立ち続ける。
そうだなぁ。ライブ以外の話になるが、デレステのフォーリンシーサイドのコミュなんかそのあたりをとても丁寧に描いてくれた気がする。シンデレラの現在地はあそこなのかなと。

見せ方とかは全然違うけれど、上に言ったような意味では7thはある意味4thに近いものだったのかもしれないなぁ。そう考えるなら、今回は実にうまくまとめたツアーだったんじゃないだろうか。

 

フロンティア

上に書いた話にも多少重なるんだけれど。
結局のところ、彼女たちはいつだって全員がフロンティアを突っ走ってるのだ。
それはもう7thがどうのとかそういうことではなく、誰もがシンデレラであるということはそういうことなのだと思う。

そうあるためにシンデレラが打ち出したのは、「シンデレラは外が最前線ではなく、シンデレラそれ自体が最前線である」ということかなと。

幕張でLOVE & PEACHやって、名古屋でDJ KOO呼んで。大阪で紅やって。
あれは現実世界にカチコミしたのではなく、むしろ現実世界をシンデレラに引きずり込んだというのが適切なんじゃなかろーかとツアーが終わった今は思っている。

なんだろう、例えばアイドルが成長していきますというときに、今まで他のコンテンツでは例えばライブのステージがどんどん大きくなっていったり、海外公演するだったり、社会的なスケールを大きくしていくことで描かれていたわけだ。

でもシンデレラは現実に日本においてはドームツアーやっちゃえたのである。
海外にも呼ばれたりしちゃってるわけである。でもじゃあもう私たちトップアイドルですと言えるかというとそれはなんか違う気がするわけである。いったいこれ以上何をどうしろと?

別に公式がそういうお題に対する回答として示したわけでもないとは思うのだけれど。
今シンデレラがやっていることは、自分たちの世界をより詳細に描き出すことだと思っていて。
その一番わかりやすい形はいまだ待っているアイドル達に声をつけるという取り組みを絶え間なく続けていくことであり、なんならまだ待ち行列が続いてるにも関わらず新アイドルをぶち込んででもシンデレラ世界を動かそうとする取り組みであり。
声がついたアイドルで言えば、今まで組んだことのない他のアイドルとユニットを組んで、交流の中でこれまでとまた違ったアイドルのディテールを描き出すこと。
それがシンデレラが今やっている成長物語であり、トップアイドルを目指すということの現時点での回答なのだと思う。だからこそシンデレラはそれ自体が最前線であり、そこでより彼女たちを輝かせるためには現実世界だろうが何だろうが必要なものをぶち込みまくる。

今回のライブでいうなら、ソロ曲を他のアイドルと一緒に歌ってみたり。これまでモバマスの中でしか描かれなかったユニットに、一緒にステージに立つ機会を可能な限り作ったりというアプローチが、上に書いたようなフロンティアに立ち続けることの意思表明みたいなものだったんじゃないだろうか。

うん。個人的には上に書いたような受け取り方をしたし、なにより単純にエンターテインメントとしてとても楽しかったのでいいツアーだったなぁと思う。
正直に言うと、幕張観た時にはもうシンデレラは俺の望む方向とは違うとこに行くのかなぁと覚悟をしたのだが^^;
いや、今だって方向性ばっちり!というわけではないのですよ。
ニュージェネに新曲来るなら凛センター曲くれよとかトライアドにはやく奈緒センター曲ぶち込めよとかもっと言うならキャンディアイランドや*(Asterisk)やラブライカとかで待ちに待ち続けてる新曲くれよとか思っているのだ。コロムビアのえらいおじさんが死んでしまうからすぐには無理だろうけど。
アイドルとか声優のキャッキャウフフとか心の底からどうでもいいんで U149 vs A20 vs WWG の殴り合いとか、楓さん川島さんタッグ王者への挑戦アイドル決定トーナメントやろうよとかそういう願望からはまぁどんどん遠ざかってるのが現状だし。(自分で書いてて思ったが、我ながらとても頭の悪い願望である

とはいえだ。サマカニのテンションに困惑して、スパイスパラダイスで卯月のノリの良さになんとなく流されつつも楽しんで、Nocturneでおそらく「世界一格好いいドヤ顔決めてこい」と送り出されたであろうあのステージを見て。
ああ、俺は渋谷凛のこと全然知らねえんだなぁって思っちまったのも事実なのだ。

だからまぁ、7thでシンデレラの今後のビジョンについてなーんも示されなかったなぁとは思っているけれど。
今やることが山積みだもんなぁ。そしてそれがシンデレラらしさでもあるよなと。
ちょっと苦笑しながらも安心したというか、それはそれでまだまだ面白そうだなと納得した次第。

 

そんなわけで、諸手を上げて最高だー!!とは言わないけれど。
なんだろうな、シンデレラが変わらず楽しい場所であることは実感したし。
多分これからもこうして好きなところと好きじゃないところにヤキモキしながらも、腐れ縁を続けていくんだろうなきっとと思ったライブでした。

今年は世間様でも色々大変そうなのでどうなるのかわからないけれど。
これで3年は戦える、と思ったあんずのうたが7年経ってもまだ戦ってんだから。
シンデレラもまだまだ戦い続けられんだろきっと。のんびり待ちますわw