THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 7thLIVE TOUR Special 3chord♪ 中間感想 (Funky Dancing!編 その2)
ちょいと病気とか仕事とか色々あって続きが遅くなりました。
全体の話としては前回の記事で完結してるのであれだけでもいいんじゃないかという気もしなくはないというか、実際以下はまぁ余熱みたいなもんです。
そこそこ早い段階で大部分は書いてたんだけど、ちゃんと言葉になってないなーとかあれこれうだうだ悩んでるうちに目の前に大阪が来てたという^^;
というわけで今更感満載ではありますがご容赦。
一日目
頭から振り返ると、Tulipにセクシーギルティぶち込んできた時点で十分攻めてるよねとは思う。
ただもうTulipは今までの積み上げで完成されちゃってる感はあり。
どちらかというと逆にモーレツ★世直しギルティ!にLiPPSをぶち込む方が面白そうだなぁとか考えながら見ていた。思考回路が面白い方に歪んでるのはまったくもって俺個人のせいなのだが、すまん^^;
おお⁉とテンションが上がったのはNothing but Youから。
あれ、こんなにいい曲だったっけと今更気づかされたというか、Coで固めたらこんなにかっちりハマる曲だったのかこれと。
わりとライブでやる機会も多かったんで割とイメージが出来上がってたところもあり。
今になって新たに気づくことがあるってのは面白いなぁと。
これを踏まえてオリジナルメンバーに持ち帰ったら、どんな化け方するんだろねこれ。
この二日間のライブできっちり山を作ったといえばやはり未完成の歴史だと思う。
そりゃこの歌ライブでやったら強いよなぁとは思ってたよ。思ってたけどさ。想像以上の圧力と見せる景色の広さは感じたなぁ。
初日見た時点で、このステージ渕上さんに見せたら「早く私にも歌わせろ」って滅茶苦茶悔しがるだろうなぁと思ったくらい。
教科書にVoでの殴り方の例として載せてもいいんじゃないだろか(何の教科書だ
あとセトリとしては目立つところではないかもしれないけれど、個人的に印象に残ったのはLast Kiss。
この歌についてはみのりんごが存分に語ることがわかりきっているので別にブログで書かなくてもいいかなーと思わないでもないのだがw
今までのLast Kissってわりとある種の初々しさがありつつ歌う様がブーストになってたところはあると思うんだけど。
もうそういうブーストはいらなくなった、次の段階に進んだ景色から届けられたLast Kissだった気がする。
これからも多分そこそこ歌われる機会はありそうな気がするので、この歌をどこまで鍛え上げるのか、ちょっと楽しみに思いながら観ていた。
夢をのぞいたらに関してはほんと入ってくる人が軒並み基礎力たけーな声優さんは、というしかないというか。
まぁいつも通り役者に関しては初見ではよくわからんというのが正直なところで、ゆるゆると1年ぐらい眺めてたら見えてくるかなと。
ナターリアは昔っから気に入ってるアイドルではあるので、色々と見てみたいとは思うんだけど。焦ることもないだろうし。
あと、この歌は2人よりは全員揃ったときの方が威力を発揮するんだろーなと思っているので、そんな機会があるといいなぁ。
で、サニードロップ。
こいつをどうにも言語化するのが難しいのだが、端的に言うと「あの山下七海をして、終わった直後に肩で息してるのをこっちに気づかれてしまうほどのステージ」という言い方になっちゃうんだけど。
いやそれステージ自体の感想になってないだろと自分で自分に頭を抱えるのだが、事実だから仕方ない^^;
要するにそのくらいダンスを突き詰めてきた大槻唯を初めて見せてもらったと思うのだ。
元々ダンスうまいってイメージはアイドルも中の人も共にあったんだけど、それ以上に大槻唯の最強の武器はRadio Happyで知らしめたあの独特の多幸感だって印象が先にあったんで受け取り損ねたんだろうなぁ。ダンス頑張ってるなぁとは思っていたんだけれど、自分が見たものに気づいたのは見終わった後の景色でだったという。
ディレイビューイングに行けたらもう一度しっかり観たいのだが。
型のないアイドル
さて、1日目の立役者とも言えることみん無双について何を書けばいいのだろう。
一番わかりやすいのはクレイジークレイジーとバベルの違いだろうか。
クレイジークレイジーはなんていうか、互いに視線は交わさないけど傍にいることが肝なんだろうと思っていて。
互いに触れそうだけど触れない、あと一歩踏み込めば互いの心をのぞき込んでしまいそうな寸前であくまで他者としてとどまるあの間合い。フレデリカが踏み込んできたら、あふれ出してきたならすっと下がって距離を保ちつつ、でも傍を離れない。
バベルは背中合わせだろうが真正面からだろうが同じ線上で向かい合うことが肝で。
互いの手を絡め合い、向かい合い、吐息までも逃さぬほどに互いを覗き込み、相手にも自分を覗き込む覚悟はあるかと圧を放つ。
このどちらもできるのが一ノ瀬志希なんだなと。
志希が見たいのは反応そのもので、それを得るための方法はなんでもいいというか、そもそも決まった型がないんだろうなと最近よく思う。
それをステージ上で表現するにはもちろん演者としての引き出しの多さも必要なんだろうけど、それ以上にこの人は一ノ瀬志希を見てるんじゃなくて、一ノ瀬志希が見たいものは何だろうというのを中心に考えてステージに立ってるんじゃなかろうか。
そんなアプローチができるくらいに芸の引き出しがあって技量もある人だとはずっと思っていたので今回の無双状態もそれ自体に驚きはしないのだが。
型のないアイドルを表現するために、ものすごい数の引き出しを開けて見せる役者。
なんだかそんな関係性に見えて、面白いなぁって。
二日目
とりあえず真っ先に書いときたいなぁと思わされたのはDear My Dreamersで。
明らかに今までのまっこさんと違ったんで何が起きたんだこれとびっくりした。
例えるなら、ドカベンで岩鬼がど真ん中のボールをものすごい美しいフォームでホームランにしたのを見たような衝撃と言えば伝わるだろうか(わかりづらい
いい悪いとは全く別の次元の話として、愛されるやかましさというのは多分ユッキにもまっこさんにも共通の特徴として認識されていると思う。
ただまあそれは歌って踊ってるときの動作としては極端なことを言えばロスであり、無駄でもあるわけだ。
そのロスの部分が無駄なくダンスや歌へ出力できるようになったらそら威力増すのも当然で。
しかもそれはユッキらしさが減ったわけではなく、ユッキ自身がよりステージでその能力を発揮できるようになった姿としてちゃんと成立していたわけで。
幕張で気持ちいいよね 一等賞!を観た時に、この歌今回ようやく完成したんじゃなかろーかとは思ったけれど。もう一方の持ち歌もここまで化けるとはなぁ。いやはや。
そしてダンスがテーマという意味では外せないでしょと思ってたCan't Stop!!。
うん、しょーじきなことを言うと1日目の世直しギルティよりこっちの方が印象に残ってたりする。なんかこの歌、演者がほんと楽しそうにやるんだものw
まぁ年齢的に自分が想像するダンスに一番近いのこの辺だしな。安定の皆勤賞りっかさまの扇子さばきも見事で、頭空っぽにして楽しい時間を過ごさせてもらいましたw
そして二日目のこの1曲というとまあ大抵の人がもりのくにからを挙げるんじゃないだろうか。
うん、individualsの大立ち回りがトドメだったけど、花林さんにはずっと注目はしてたし今回のソロも楽しみにはしてた。
と言うてもダンスがテーマだからな~どーなるんだろ、とか見る前は思ってたわけですよ。見る前は。
もういいから見とけってのが一番だよなぁと思う時点で感想書きとしては白旗上げてるようなもんではあるんだが、とにかく見てくれねえと難しいなぁと思う。
途中からずっと脳裏に思い出していたのは西武ドームでともよさんが最後の一言でドーム中のPの心臓を打ち抜いたあの景色。
こちらは一言ではなく曲の入りから最後までの切々とつながる景色で見せたものだから比べようはないんだけれど。
演技でドームの端から端まで魂狩り取れるんだよってのを見せてもらったって意味ではやっぱり重なる景色だったなぁ。
センターーステージのど真ん中に一人立ってさ。舞台装置で回るんじゃなくて、自分の動きでドームの360度にいるPたちへ向き合って自分の言葉を一生懸命届けるあの姿は、やっぱすごかった。
そうね。やっぱり役者なんだよなこの人たちと。ダンスも歌も演じることの中にあるんだと。そんなことを思った。
だからアイマスライブは、面白い。
型に悩むアイドル
名古屋のライブの感想というよりはここ数年眺めているアイドルの話になってしまうのだが。
ここ数年、ずっと神谷奈緒って大変だなぁ、もがいてるなぁと思っていた。
最初のきっかけはNeo Beautiful Painを初めてライブでやったときで。
まつえりさんもこの歌は難しいだか手強いだかそんなようなことを言っていた記憶があるのだけど。なんだろね、らしくないことしてるなぁと思ったのだ。
ダンスも歌も同時に頑張ろうとして、全部完璧にしようとしてうまくいかなくてあがいてるように見えた。そしてその後しばらく、それを引きずってるように見えたのだ。
奈緒がダンスが好きだってのはゲームでも出てくるし理解はしてるけれど。
個人的には奈緒の特徴はダンスだけじゃなくて、その一点突破できる底抜けのボーカルと心意気だとずっと思っていて。
だから全部同時に完璧にやろうとしなくても、得意のVoで思いっきりぶん殴って、その上でダンスしちまえばいいんじゃね?ってずっと思ってた。
まあこの辺の認識は人によってそれぞれ違うのだろうと思う。
俺の中ではトライアドプリムスはViDaVoじゃなくてVoVoVoだと思ってたりするくらいにはあの人たちゲームの中でもライブでもボーカル特化型だと思ってるので^^;
話が逸れた。
まあなんだ、Neo Beautiful Pain難しいよねって話である。
それが名古屋でようやく、突破口をみつけたのかなーと思ったのである。
と言ってもそれはNation Blueと2nd SIDEを見て思ったのだが。
Nation Blueは最初メンツを観た時に「奈緒と愉快な中の人?」とか思ったら京町乙女と春霞だったと後で知った、すまん^^;(どうでもいい余談
後でデレスタでも誰かが言ってたけど、この時のNation Blueはダンスにこだわったとのことで、見てても確かにそれが今でのNation Blueとはまた違った景色で実に面白かった。
そして七色のアイドルで歌った2nd SIDE。これがよかった。ほんと素晴らしかった。何ならこの7人でユニット組んで今後ユニット曲にしてCDも出しちゃえばいいんじゃないのこの歌と半ば本気で思ったくらいにワクワクするステージだった。
で、この2曲をやってるときのまつえりさんがほんと活き活きしてて、楽しそうで。すごく奈緒らしく見えて。
ああそうか、奈緒のダンスが好きってこういうことなのかもなぁと思ったのだ。
みんなで踊る空間が好きというか。そんなイメージ。
まあなんだ、ここ数年ずーっと考え込んでた話に自分なりの取っ掛かりが一つ名古屋で見つかったなぁというそれだけの話。
それが正しいのか間違ってるのかは知らん。俺の中の神谷奈緒像に別の景色が見えたってだけであって、他の人には他の景色が見えてるだろう。
Neo Beautiful Painという歌とまつえりさんであり神谷奈緒がずっと取っ組み合いしてあがいてるというの自体はあったとは思うけどね。
あがいた成果なのか、Nation Blueや2nd SIDEがきっかけなのかはわからないけれど、名古屋でのNeo Beautiful Painは初めて見た時と比べたらだいぶ変わった気がした。
それでもまだ神谷奈緒がこの歌を完全に手のうちに入れたって感じはしてない。
だからまたこの先数年後にでも、そんな景色が観れたらいいなぁと思う。
余談
というわけで長々と書いてきたけれど、一旦ここまで。
他にも書きたい話はいくらでもあって、二日目のリトルリドルでゆきんこが「ここがワイの仕事やー!」とばかりに一番気合の入った決め顔で締めた話だけでも軽く3時間ぐらい書けるんだがほんとに際限なくなるのでやめときますw
全体の感想でも書いた通り、面白いライブだったなぁと思う。
ただ全貌は相変わらずわっかんねえなぁと^^;
ただ一つ名古屋のライブで気になってることがあって。
今回明らかにライブ前の練習に演者が時間取れなさすぎだったんだろうなと。デレスタとかの話を聞いていても、特に合わせでの練習がなかなか取れなかったようで。
まあその辺は他の仕事の都合とかもあるんだろうし、どちらかというと事務所側でどうにかするところなのかもしれないけど。
名古屋のステージ構成なんて自主練じゃどうしようもないところも結構あったわけで。大事に至ることはなかったけど、見ててヒヤリとしたところも結構あったし。
演者が混乱してるように見えたところもちょいちょいあったし。
ライブでの事故は怪我と引き起こしかねないから、できるだけ演者に時間を取らせてあげてほしいなぁとは思った。
まあこんだけでかいコンテンツになっちゃったからの難しさというのもあるんだろうけどね……。
とかこっちにゃどうしようもないことをぼやいてもしゃーないか。
まあ腹括って大阪、全力で楽しみますわ。