「じっくり語り語られてみよう」参加エントリ No.18
イベント 『じっくり語り語られてみよう』に参加し,作品について語っています.作品へのネガティブな表記・ネタばれを含む場合がありますが,イベントの趣旨に乗った上での記述とご理解ください.他の方の語り記事一覧 → 『No.18: ねこ雪歩◎My Best Friend』
紗羅P
うーん、全く予想もしてない方向からお題が飛んできた。
今までぼんやりとしか考えてなかったものが突然目の前につきだされたのだ。
ある意味アイマスの、ニコマスの根源の捉え方を聞かれてるようなもの。
正直、流石に自分の手に余るか?と思ったのも事実。
とは言えすごく興味をそそられるテーマである。
これを投げてくださった思いに応えずして何の見る専か!と勝手に意気込んで参加。
今回は語りの注文については企画元のコチラでご確認を。
具体的な質問なので、インラインで回答。
以下、格納。
※ ○で囲んだ数字が化けるので普通の数字に置き換えております。ご了承ください。
最初いつもどおりの文体で書こうと思ったけど、書きづらいことこの上ないのでですます調で。
まあ元々うちのブログは文体がかなりいい加減ではあるのだが。
そして書きすすめるうちに語りというよりは紗羅Pへのお便り状態になってしまった^^;
えーと、うん、許して。
1.語り手さんが考える『ノーマルPVの定義』のようなものがありましたら教えてください。
ゲームで再現可能であること。
アケマス、無印、L4U、PSPは問いません。
アクシデントシーンの差し替えとかは現実にアクシデントがない場合もあるのでノーマルの範疇だと思います。
ゲームを実際にやって、その動画と同じものに巡り合える可能性が存在すること。
そんなふうに考えています。
2.語り手さんがだいたいどのくらいノーマルPVを観るのか、正直なところを教えてください(ゼロの方も多いと思います)。
巡り合えれば見ます。
普段自分はブログの紹介とtwitterのつぶやきとアイマスタグの新着順検索結果を勘でクリックしていく、というスタンスなので。
ノーマルだから消す、ということは今はしないです。
そういう意味ではタイトルとサムネ、作者コメが自分に訴えるかどうかというのは大きいです。
新着DLCの場合が確かに多いけど、そうでない場合もあります。
その辺の経緯は後でまとめて書こうかと。
それから意図的にノーマルPVを見る場合があります。
それは「このアイドルにとってこの曲はどういう位置づけなんだろう?」と思って知りたいときです。
例えば千早にとって「蒼い鳥」が特別な曲であることは周りのストーリーなどでも語られる顕著な例。
じゃあ逆に千早にとっての「太陽のジェラシー」はどういう歌なのか。
あずささんにとっての「おはよう!!朝ご飯」は?
そんなことを考えても手掛かりはないので。
であれば作家性を排除したノーマルPVが一番素直に表現されてるのかなと。
振り付けが同じでも、歌い方や表情など、何か違いはあるんだろうか。
そんなことを考えながら見ます。
答えが見つかったためしはほとんどないのですがw
3.語り手さんが実際にXBOX360のアイドルマスターで遊び、ステージで撮影したPVをゲーム内のムービーで鑑賞したことがあるかどうか、教えてください。
あります。
やっぱり自分でプロデュースしたときのステージというのはまた違った意味合いを持ちますから。
撮影したPVは何度も見ますし、ここ綺麗に撮れてるなーとか思いながらニヤニヤしてます。
4.紗羅PのノーマルPVは、紗羅Pの考えるノーマルPVの範囲内で編集の限りを尽くしているつもりです。そのことが動画から感じられたかどうか、語っていただけたら嬉しいです。
紗羅Pの考えるノーマルPVの限界がわからないので限界かどうかはわかりかねます。
例えば衣装合成はアリなのか。
瞳の色は?
そもそも色調は?
アピール改変は?
ステージ改造は?
縮尺による幼児化は?
髪形変更は?
カメラワークの部分拡大縮小は?
敢えて振り付けのタイミングをずらすのは?
今ざっと考えただけでもこのくらいの可能性はありそうです。
画面切り替え以外のエフェクトがありならもっと演出の範囲が広がると思います。
紗羅Pの考える許容される範囲のラインから見たら全部アウトなのかもしれませんが。
それはノーマルPVの定義次第で変わるものだと思います。
ただ、紗羅Pが雪歩の魅力を表現しようと創意工夫を繰り返したのだというのは感じました。
それは成功してると思うし、上で書いた自分の考えるノーマルPVの定義では見ることのできないものを見せてくれている、と思います。
5.その他、いろいろな感想をお願いいたします。
まず紗羅Pの作品について。
とても魅力的な作品でした。
アイマスそのものの魅力が素晴らしいものであること。
そしてそれを伝えようとする紗羅Pのアプローチも実にうまくいってると思います。
それを一番感じたのは「雲を見てた」の雪歩が見上げるシーン。
見上げるほんの少し前に、カメラが見上げた正面に移っている。
雪歩の動きを知っていて事前に動いてることが、「魅せ方」を意識している人がいることを感じさせました。
ハート型でクローズアップされる振り向きウインクの決めどころも然り。
明らかに「この雪歩を見せたい」という意思を感じました。
衣装は黒メイド服に猫アクセ、さらに天使の羽ととことん可愛さをアピールする構成。
普段着でも十分可愛いのにさらに可愛さをアピールするあたり突き抜けてるなぁと感じます。
それに拍車をかけるのが字幕の字体。そして曲が始まる前の雪歩の曲名紹介。
一貫して可愛さで突き通した、とてもコンセプチュアルな作品でした。
それ以外に語る言葉を知りませんw
次にノーマルPVというものについて。
上記のとおり、この作品から自分は紗羅Pの意思を感じています。
その時点で、自分の中ではこれはMADだと思っています。
ゲームという機械だけでは伝えられない何かがのせられたもの。
一次作品に+αの何かをふきこんだものを自分はMADだと思っているので。
勝手な感覚では、これはノーマルPVというよりM@STER VERSIONの作品に近い存在だと考えます。
こういった作品は結構あると思います。
自分がこのことに気付かせてもらったのは、以前紹介したこの作品でした。
はるかゼP
この作品を知るまでは自分も新着DLCの時ぐらいしかノーマルPVを見ませんでした。
この作品で、ノーマルPVといわれる中にもいろんなものがあることに気付かせてもらった。
それからです。今のスタンスになったのは。
紗羅Pの作品やはるかゼPの作品をうまく表現するタグが存在しないこと。
これはたぶん今回の紗羅Pの作品を見た人なら誰もが思うことだと思います。
じゃあ何かいいタグ名が思い浮かぶのか、と言われると困ってしまうのですが。
概念としてなら、M@STER VERSIONなども含め「im@s公式ステージReproduce」とでも言うのかなと思います。
タグには使えそうもない長さですがw
公式ステージにこだわりつつも、Pとしてそのステージをプロデュースしなおした作品。
それが紗羅Pの作品なのではないかと。
最後に、これは書こうかどうしようか悩んだのですが。
ノーマルPVが多くの視聴者に振り向いてもらえない存在であること。
これは自分のようなニッチ好きの者でさえ、仕方のないことだと思います。
いろんなPが、あらゆる手段でアイドル達を表現しようと切磋琢磨している中で、制限を設けること。
その選択自体が振り向いてもらう機会を減らしてしまうことに繋がるのは、今のニコマスでは仕方がない。
アイマスのゲーム本編だって、最新の流行に合わせないことにはトップアイドルにはなれないのですから。
ニコマスもまた然り。そう思います。
じゃあノーマルPVはいらないのか。
そんなことは思いません。
単に、ニコマスで多数の再生数を目指すジャンルではないだろうというだけです。
自分のブログはトップにはなれそうもない作品をたくさん紹介してます。
トップじゃなくても、好きなんです。
だから、0より1は必ず大きいと信じて。
一人でも多くの人が見てくれることを願って、書いてます。
紗羅Pの作品にも、そういうファンはいるんじゃないでしょうか。
「雪歩の最高の公式ステージは、紗羅Pの作品で見せるんだ!」
そういう矜持の持ち方も、あるんじゃないかなと思います。
これからも素敵な公式ステージ作品を見せていただければと思います。
勝手ばかり書き連ねましたが、正直に書かせていただきました。