美希の戦い。美希との戦い。

南部P

正直に言おう。
自分は961プロにも876プロにも思い入れがあまり無い。
それぞれに所属するアイドルにもしかり。


それは多分765プロのあの空気が忘れられなくて。
あそこで過ごした時間が長すぎて。
どうしてもそれに比べると961プロ、876プロというのは感情移入が難しいのだ。
響には向かい合える時間さえあればとても好きになれそうな気がするのだけど。
公式にそれが存在しないことはいかんともしがたいので。


美希はその点で自分にとってとても困るアイドルである。
重ねた時間はあって。
遠くに行ってしまって。
でもやっぱりそこにいて。
気持ちが宙ぶらりんのままになっている。PSP以降。


ムーンを何度プレイしたかは覚えていない。
ただそのたびに、選択肢にいらだちを感じ続けたことは覚えている。
美希に伝えたい言葉がそこにはなくて。
そりゃゲームの展開上仕方のないことなのだけど。
千早、律子、あずささんのプロデューサーとしては楽しめていたのだけれど。
美希に自分の言葉で話せないのがもどかしかった。


この作品に、何かその思いを救われたような気がする。
もちろん南部Pと自分の思いが全く同じなんてことはないのだろうけど。
それでも、自分にとってもとても大事ななにかがこの作品の中にあったように感じるから。
そして最後に、あの笑顔が見れたから。


ずいぶんと遅くなってしまったけれど。
自分はこれでようやく、PSP以降のアイドルマスターの世界と向き合えるようになったのかもしれない。
そんなきっかけをくれた南部Pに、そしてこの素敵な作品に、心よりの感謝を。