アイドルと向かい合うということ

春香さん誕生祭作品、素敵な作品がたくさん上がって相変わらず追いつけてませんw
自分なりに破綻のないペースで少しずつ楽しませてもらってます。


そんな中でちょっとだけ、お祝いとは異なる視点で考え込んでしまったことがあったので。
ちと書いてみようかと。まぁリハビリみたいなもんですw


トカチP,少年P,DSP
アイドルマスター さよならメモリーズ 天海春香
アイドルマスター さよならメモリーズ 天海春香


勝手に想像して書くなら。
トカチPの語り方、少年Pの観せ方、DSPの貫き方、といえばいいのだろうか。


トカチPはストーリーを他の解釈が存在し得ない程に明確に積む。
楽曲の世界を、アイドルの世界を観るものにダイレクトに叩き込む。
解釈で逃げることができないくらいに鮮明に。
だから自分は「君の知らない物語」で打ち抜かれた。
ストーリーを踏み違えることなく、誰が観ても同じ場所に辿り着けるように積む。
それが出来るのが、ストーリーテラーとしてのトカチPの強みだと思う。


君の知らない物語」でおそらく唯一と言っていいツッコミコメは「東映」というものだった気がする。
確かにあのシーンはトカチPが少なくとも得意とはしない表現だったのだと思う。
本作では、あの時表現しきれなかったものが昇華されたような印象がある。
少年Pが積み重ねてきた、音と言葉が持つ印象やイメージを画に落としこむ方法論。
そこにある空気までも画に現れているような。
そんな少年Pの世界が、トカチPの積み上げた世界にさらなる深みと広がりを与えた。
そして作品そのものを、もう一段高い世界へと引き上げた気がするのである。


そしてここぞという場面で飛んでくるのがDSPの絵。
出だしの空へ向かって歌う姿はこの作品の背骨であり、世界へと観る者を誘う一歩。
ラストの告白はそこまで積み上げてきたものが溢れ出し、心の壁が言葉によって打ち壊される瞬間。


うん、凄いんだ。
だから、この春香さんの前に自分は立っていられなくて。
思わず、動画の前で崩れ落ちた。
感動しながら、ごめんとしか言えなかった。
それしかできなかった。


そして次に観たのが、この作品。


itachiP
忘




しばらく、この2作を延々とループしてた。


祝福とはちょっと違うかもしれないけれど。
自分にとって大事なものがここに在ること。
4月3日を、その始まりの日として受け止めること。


それは、人によっては不適切な観点に思えるかもしれない。
素敵な作品なんだから、単純に素直に感動すればいいのかもしれない。
でも大切に思えば思うほどに、これらの作品と正対すること。
ただの傍観者として作品を楽しむのではなく、これらのメッセージを直に受け止めること。
それは自分にとって、とても重たいものなのだ。


自分でも辛気臭くてカッコ悪くて情けない姿だと思うけれど。
でも、自分は今の感情を忘れたくないと思う。


何も春香さんに言える言葉はないけれど。
やっぱりこの世界が好きだから。