THE IDOLM@STER UNITED 感想
宇多田マコト合作
THE IDOLM@STER UNITED
「なんで誕生日じゃないんだろう。誕生祝いは別に考えてるのかな」
そうtwitterでつぶやいた。
「16歳のうちに終わらせたいのです」
そう返事が返ってきた。
そういうことなのだ。
作品の秒数もそう。17分になる1秒手前。
この作品は単なる誕生祝いではなくて。
16歳の真に贈る想いであり、これからも共に歩くというPの中での誓い。
伝えたいものは、動画説明文にあるとおり。
"I wanna be with you."
17歳の真に出逢う前に。
5年間を共に過ごした、16歳の真へ。
個人的にはCMを観た時から、この作品を楽しみに、そして恐れていた。
昨今のニコマスの画作りは、美しさに想いを込めれば込めるほど。
彼女たちの生命力を失わせてしまう場合があって。
果たしてこのメンバーで作ったとき、真の生命力はもつのだろうかと。
実際初見では、10分過ぎてからはほんとに手に汗を握って見てた。
真なら、真ならきっとできるから。
きっとこの作品を受け止められるから、頑張れって。
そして、真はこの16分59秒を走り抜けてくれた。
ここに魅せた真の表現の豊かさよ。
5年間積み上げた16歳の時間の美しさよ。
真でなくては、なし得ぬ作品。そう思った。
そして、ラストの風景がすごく好きなんだ。
真の美しさを、世界を魅せたうえで、最後にちゃんと示されたもの。
あの真の日常の時間があるから。
この作品が16歳の真に贈る、そして真と紡ぐ作品であること。
それが成り立つのだと思う。
これまでの日々を、とても大切にした合作だった。
それは随所に見える過去の宇多田マコト作品への敬意からも明らかなこと。
だから、この想いが。17歳の日々へと繋がること。
それを、それだけを。ひたすらに、願う。