村外れの見る専的シンクロ感

togetterの【ニコマス】シンクロについてあれこれにリアルタイム遭遇できなかったぜ無念orz


ということでなんとなーく自分のシンクロ感をだらっと作品別に書いてみようかなという試み。
音楽も映像も全く素養のない見る専の書くものですので鵜呑みにしないでね。
なんかえらい長くなったので以下格納。


透-架P

アイドルマスター「Twinkle Snow Powdery Snow」Perfume

【im@s新年会】透-架Pのシンクロ講座


ニコマスにおける最もシンプルにして超絶なシンクロへのアプローチはやはり此処だと思われる。
とはいえ情熱があってなんぼの領域なので。
基本的な考え方として踏まえた上で、作業量や情熱との折り合いをつける必要はあるんだろうなぁ。
言ってみればアレである。薩摩示現流で人はどこまで強くなれるかという話である。
この方法論を突き詰めるだけでも辿りつける領域は素晴らしいのだけど。
万人が辿りつけるわけではないよなーとも思う。


爽快P

亜美真美が がんばれゴエモン2で 超!エキサイティン!!


1拍1音1動作的な発想を突き詰めると昔からの音ハメと言われる世界に近づくと思うのだが。
こちらに関しては今のところステージMADではなくB@TDOLM@STERに一日の長があると思われる。
この自由自在かつ的確に音を撃ちぬく構成はおそらく現状ではステージMADPVでは辿りつけていないだろうなぁ。
ただこれが出来るとステージMADでも相当活かせるとは思う。
爽快P作品ではMambo No.5などでその威力はわかるのではなかろうか。
衣装替えに目を奪われがちだがダンスといい画の切替といいトータルに音ハメ的発想があってこその名作だと思う。


rumbaP

アイドルマスター 「Inevitable Struggle」(零の軌跡)


rumbaPの作品で好きなのは「止め」と「跳ね」の気持よさだと思われる。
全ての拍と等価に扱うのではなく、決めどころの音というのが此処なんだなーとわかるというか。
そこでビシッと「止め」ポーズが決まったり、音の立ち上がりにしっかりと「跳ね」がくること。
そのメリハリが画として見えるのがrumbaPのダンスの心地良さなんじゃないかなと。


某Pとtwitterで話をしていたときに「音符の長さをしっかり表現する」という話があったのだけど、
それに通じるものがあるのではなかろうか。
拍で考えるとシンクロというのは点の集合体なのだけど。
音としては個別に長さがあって。
メロディーとしては展開の強弱がある。
そこを意識した作りにすることで、シンクロの良さをより際だたせることが出来るという。


ヨルP

アイドルマスター春香×Hi-STANDARD「Can't Help Falling In Love」


ヨルPの気持よさというのは拍と振り付けの関係性から更に特化したアプローチで。
「音楽と春香さんのシンクロを楽しむ」という発想に近い気がする。


この決めのメロディーにこの春香さんの姿を!なんだよね多分。
基本的にはこの発想はカット割りで音符を拾う人に多い印象なので。
一人舞台で見せたあの世界は自分としてはついに来たか、という感覚だったのだ。
1拍1音1動作というシンクロは確かに人間の根っこにある爽快感につながるのだけれど。
シンクロの間尺を広げて捉えることで生み出せる世界というのもあるよなと。
ただ、拍主体の発想だとわかりづらい領域だとは思う。
ストーリー系MADPVへとつながっていく一歩目だと考えるとそんなに違和感はないと思うのだが。


うしわかP

アイドルマスター『淋しい熱帯魚』Wink(千早 あずさ)


シンクロの間尺を広げていくと、こうしてステージを飛び出した先の世界が必要になってくる。
ダンスで音を拾うという事自体はここにもしっかり存在はしてるのだけれど。
基本的に刻む音ではないので、自分なりの言い方だと「間合い」に近いものが前に出てくる。
本作は07年のスローシンクロ名手であった観月Pへのリスペクト作品ということもあって。
スローの可能性をとても良く示す作品だと思う。


カルミナP

 


ステージスローシンクロの最高峰、かな。今のところ。
つまるところ、スローシンクロというのは楽譜で言うところの音符ではなく五線譜の外側にある記号を意識する必要があって。
そのあたりの探求というのはやはりクラシック畑が一番ナレッジを蓄積しているのではないかと思われる。
こうなってくるともう拍ではないのですよね、多分。
でもここにも「シンクロ」が存在していることはだれにでもわかると思うんだ。
このあたりが上手く説明しづらいのがダンスシンクロという言葉の難しさだなぁ。


きみP

アイドルマスター 「ザ・ワイルドワン」


つらつらと書いてきた個人的シンクロ感だけれど。
トータルでのうまさとしてはまたかと言われるだろうがきみPが今のところ最高峰の一人だろうなぁと思う。
基本になる拍を振付で拾うところからメロディーの強弱、アイドルたちのキャラクター性までの広いレンジでのシンクロまで。
まあほんとべらぼうにうまい。というか気持ちいい。
そして毎回作品をあげるたびに新しい取り組みをしてる気がして。
それを探すのもまた楽しい。
上に挙げた作品の0:49-0:52のタメどころなんてたまらないね。
アレを振り付けで拾うかとw


というわけで最近個人的にはシンクロ=音と画の距離感という認識だったりする。
合わせる音がどれなのか。音をどの単位で拾うか。画は振り付け単位なのか。強弱を意識するのか。
おそらく組み合わせの仕方はほぼ無限にあって。
「シンクロが気持ちいい」というのは作者がチョイスした組み合わせと視聴者がチョイスした組み合わせが一致して初めて成立するものなのではないかなと。
昔は「事前了解」なんていい方をしていたのだけど。
どこでシンクロさせようとしてるのかを探すのもまた見る専の楽しみだなーと素直に思う。