BB騒動の影で消えていったもの(長文注意)


いくらうちが過去作メインblogとはいえ、さすがに色々と思ってしまう。
実際に作っているPの方々にとってはものすごい衝撃なんだろう。
作ったこともあるからなんとなくはわからなくはないのだけれど。


なんていうか、技術がみたいんじゃないんです。
その技術で何を見せたいのかが知りたいんです。


うん、ポッと出の見る専がなにえらそうなことを、と言われても仕方がないけれど。
今の正直な気持ちはやっぱこれに尽きる。
MADという黒い世界とわかっていても、それでいてなおMADで表現したかったもの。
Pのうちに芽生えた業の深い何かを見たい。
今までも、そしてこれからも皆様の素敵な作品を楽しみに待ってるので。
こんな奴もいるので。




前置きが長くなったけど、実のところ自分にとっての衝撃は、
「こういうものを送り出すってことはバンナムはMADを公に認めることはないのか…」
という方だったりする。


いや、現時点でバンナムほどMADに理解を示してくれている会社はないと思うよ。
L4Uにゲームとしてはあり得ないものを、世間から見れば犯罪者の同類だと言われかねないものを仕込んでくれたことは、制作側として本当にぎりぎりのラインだと思うんで。
ただ、どこまでも素材の提供に徹するつもりなのかなと。
MADにまつわる議論の矢面には立たず、裏方として最大限の助力を行うのが方針なのかなと。
それが寂しい。


知人に教えてもらったこんなサイトがある。
Suger+Spiceスピンアウト!
ゲームユーザーが自らゲームのエピソードを作るウェブサイト。
表情別のキャラ立ち絵など、公式素材が提供されてユーザーが考えた会話やナレーションでアイマスで言うコミュ動画が作れる。
少し前にはファンディスクとしてユーザーが作ったエピソード集が商品化された。
MADが公になっていく入り口として、こういう方向もあったと思うんだ。


自分がぼんやりと考えてた妄想。
バンナムが公式にPVを募集する。
JASRACとも組んで楽曲使用許可を(短期か指定曲かで)もらう。
発表の場はニコニコ。
何度かイベントとして繰り返して、参加するゲーム会社増やしたり、アニメやレコード会社も呼べるようになって。
コンテンツとして商品化して、売り上げは権利者各個ではなく、できるだけ公へ還元。
MAD関連イベントの運用に充てるとか、海外向け翻訳とかライブラリ化とか。
そうやって「文化としてのMAD」が花開く未来。
ニコニコは既存の権利者とMAD製作者、視聴者の間に入って調整してくれないかなと。
そのとき権利者側にはやっぱりバンナムがいてほしいなと。


ここ数日の、そんなちっぽけな妄想が一気に消し飛んだ。
まあ元から叶わぬ夢だけどさ。
やっぱり、後押しする側じゃなくて、認める側にいてほしかったな。