千早語り その3 〜千早とP〜
R2P
R2Pは可能性の世界の幸福を考えるよりも、千早と出逢えたという事実のある今を祝福した。
過去に対する回答をPは持っていない。
ただ、今を否定する可能性を肯定できない。
なによりも、今の幸せに感謝しているのだと。
それはとても誠実な回答だと思う。
R(略)P
千早が歌と巡り合い、歌とともに歩き。
誰かに何かを伝え、残していくこと。
そんな千早と歌との姿を願い、穏やかに包み込むような作品で贈る。
どこか後ろから温かく見守るように。
そんなふうにR(略)Pは祝福した。
踏み込むでもなく。変わるでもなく。
今この時を、そのままに。
エムP
“例えあなたが自分を嫌っても 私はあなたが必要なの”
エムPは千早の気持ちを問うのではなく、Pの想いをそのまま千早に贈った。
自分が、必要としているのだと。
千早がここにいる理由は、それで十分なのだ。
誰もが、自分を許して生きていけるわけではない。
それでも、誰かに心から必要とされるのであれば。
それだけでいいのだ。
今の千早には、居場所がある。
765プロに入り、仲間を得て、Pと出会った。
そしてトップアイドルへの道を駆け上がった。
この幸福を無条件に是とすること。
そこが多分Pとして、今の千早に向かい合う起点になるのだと思う。
それはアイマスの中で語られる共通部分だから。
そして、ニコマスでたくさんのPが描くストーリーの分岐点でもあると思う。
ねーよwwwPが贈ったのは、そんな分岐の先にある、ほんの少し未来の物語。
ねーよwwwP
千早の最初の選択が、痛いほどにわかる気がする。
大事なものほど、選べない時がある。
幸福すぎることは、ある意味苦しみなのだ。
失うことを知る人ほど。
そして、それを乗り越えるには。
なりふり構わぬこの想いが必要なのだろう。
それは覚悟ではなく、選択でもなく。
どんなに悩もうとも、ねーよwwwPには初めからこの答え以外あり得なかったではないだろうか。
そしてそこでちゃんと踏み込んだ結果、千早は微笑んだ。
それを心から嬉しく思う。
そして二人に幸あれと思う。
それと同時に、自分も考えないとなぁ、と思ったのだ。
Pとしての、自分の答えを。