C@ROL 第6幕

書くのがずいぶんと遅くなってしまったけど、もちろん書く気満々だったのです。


ぎみっくP
アイドルマスター/C@ROL 第6幕
アイドルマスター/C@ROL 第6幕


広げた風呂敷どう包む。
これは物語を綴るにおいてかなり難しい事だと思う。


伊織が一歩踏み込んだこと。
自分の意志で世界を変えるために動いたこと。
第5幕で綴られたあのクライマックスの豊かな表現はまさに圧巻だった。
第一幕からコツコツと積んできたぎみっくPが表現したかったものが、
ホルダーPの力を得て一気に花開いたと言っていいと思う。


あの素晴らしい表現を受けた上で終幕へどう収束していくのか。
盛り上がりが大きかっただけにこりゃ大変だ、と思ったのだ。正直。


でもそれはいらぬ杞憂だったとすぐに気づいた。
第5幕で画の表現の幅が格段に広がった分、
亜美のダンスシーンは少し派手さの面で物足りなく感じるかもしれない。
でもそれはこのシーンを単体で見た時の話。
それに勝るとも劣らない、亜美の笑顔が全てをちゃんと受け止めてくれた。


あんなに嬉しそうな、楽しそうな顔見たら、もうそれで十分に伝わるんだよね。
音の世界を救ってくれた伊織への、「ありがとう」がある。ここに。
第6幕単体で見たらそれは伝わらないかもしれないけど。
ずっと追っかけた上で見るからこそ、ここは画がシンプルなのがいいなぁと思う。
亜美の笑顔も、ダンスも。伊織への最高のアンサーだと思うのだ。




個人的にやはり好きなのは曲がJust One Victoryに戻って伊織が登場するシーン。
ここの歌詞は、この物語を貫くテーマであり、伊織に贈る言葉
最初の展開がシンプルだったからこそ、ホルダーPの背景も加わったこの大サビの表現が活きるのだと思う。
そして全ては元に戻り、精霊や妖精たちが帰ってくる。
もちろんぎみっくPもここで黙ってるはずがないわけで。
それぞれ異なるダンスを持ってきて魅せるこの楽しさ、躍動感がたまらない。
そして曲の最後に見せる伊織の幸せそうな表情。
そう、これを観たかったんだよ。この物語で。




そして伊織は現実世界へと戻ってくる。
映し出されるのは、伊織自身のたった一つの勝利。
音の世界での物語は終わった。
でもまた伊織の物語は終わっちゃいない。
いよいよ、最終幕へ。