C@ROL 最終幕

ぎみっくP
アイドルマスター/C@ROL 最終幕
アイドルマスター/C@ROL 最終幕


ひとつの物語が終わった。
そしてまた、日常という物語が始まる。


人の想いは、相手に必ず届くとは限らない。
夢物語だと笑う人はいつだっている。
面白い冗談だね、といって受け流されてしまうこともある。
それでも、誰かに届くことだってあるのだ。


「音楽で世界は広がるんだ。」


それは音の世界でも日常でも、変わらないもの。
伊織がこの物語で手に入れた、たった一つの勝利そのもの。
だから、伊織の冒険は終わったけど、終わってない。
そう思う。



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参った。
ここでTimemachineが来ると思わなかった。
この曲はCAROLに収録されてない。
ライブで歌い続けていたのだけど、解散ライブの音源まで収録されることはなかった。
いわばライブに来てくれたファンとメンバーたちの大切な歌。
だからここでくるとは思わなかったのだ。
多分これは、C@ROLを見続けたTMファンへのぎみっくPからの贈り物なのだと思う。
そんなちょっとしたお返しを仕込むのが、なんだかとてもぎみっくPらしいなぁと思って。
ずっと追っかけてきた身として、そして一人のTMファンとして、とてもうれしい。


ホルダーPが描いてくれた情景。
温かなテキスト。
そしてこの曲。
物語の終幕は、どこまでも優しくて。
この先も伊織の世界は歌とともに広がってくんだと。
それをずっと信じられる。
うん、見続けてきてよかった。


一旦幕は降りて、アンコールが始まる。
Still Love Herは、CITY HUNTER 2のEDとして知ってる方も多いと思う。
この曲はCAROLに収録されているんだけど。
歌詞の内容でわかるように、CAROLの異世界側の物語ではなくて。
今は彼女と別々の場所にいるけれど、
あの時歌った曲を通じて、まだ想いは繋がっているという歌。


TimemachineもStill Love Herも、大切にしてることは同じだと思う。
音楽は、歌は、時も世界も越えて繋がるのだ。
それはCAROLのテーマの一つでもある。
アンコールのステージに立つ彼女たちは、なによりそれを体現していると思う。
ニコマスと自分たちの関係も、きっと同じような何かを持っているのだと思う。
そんな気がした。


うん、相変わらず上手く言えないのだけれど。
またひとつ、ニコマスを好きになった気がする。
心から、感謝を。