「世界」を大切にするということ


アイマス未プレイPよ、大志を抱け
アイマス未プレイPよ、大志を抱け−追記1
アイマス未プレイPよ、大志を抱け−追記2


うん。糸の人の意見に全面的に賛成。


「ゲームが元なんだからゲームしようよ」
確かに昔はそれが当たり前だったろう。
それしかコミュニケーションの取り方がロクになかった頃なら。


サブカルチャーは、そしていわゆるオタク文化は、その先を希求して歩んできた文脈も持つんじゃなかろうか。
ゲームをゲームとしてのみならず、その「世界」を大切に思うことを。
歌だって漫画だって小説だってなんだっていいんだ。
それらは「世界」を大切にするという観点では、全て等価なのだと思う。
そもそも制作側のスタンスが、多様な媒体で「世界」を楽しんでください、という方向にシフトしてる。
この時点で大切に思う中心に媒体そのものではなく「世界」を据える視点が当たり前にあってもいいと思うのだ。


もちろん「始まりの地」への敬意を否定はしない。
それは一つの在り方だ。
今回の件で言えば、ゲームだからこそ触れられる「世界」の一側面があることを自分は知っているし。
それを大切に思う気持ちも全くもって否定するつもりはない。
でも、それは総てではないよねと。
それ以外のアプローチだけで「世界」を楽しむことが、許容されない理由にはならないよなぁと思う。


技術の進歩により、広く公開された動画という形でゲームを擬似的に追体験するアプローチを我々は手に入れた。
だから、それはそれで別個に楽しむのも一つの在り様でいいじゃない。
ゲームは、あくまで「世界」に触れる一つの経路であって。
ゲームを楽しむことと、「世界」を大切にすることは別れて存在しうるんだから。


ついでにいうとお金は確かに感謝や愛情を表現する手段ではあるけれど。
あくまで手段であってイコールではないわけで。
好きだからお金をかける、というのは自発的行為として自らを顧みても納得するけれど、
他人に言われることではないんではないかな。
二次創作することだって手段の一つだし。
ただただ、心に大切にしまっている人だっているだろう。
それに優劣つけたり口出しするのは野暮ってもんだ。
むしろ個人的には金に物を言わせるスタンスが当たり前に横行してる現状の方が違和感があるくらいで。
まぁそれはそれで制作側の思惑に正しく乗っかってるのかなーとも思うので判断保留中。




まあそんなことより。
自分にとって今回の話で一番大事なこと。


糸の人
【アイドルマスター】ヘッドライト・テールライト
【アイドルマスター】ヘッドライト・テールライト


20選で選ばせていただいた、自分にとって大切な作品。
この作品を観て、心が動いた。
今回の件を知って改めて観て。
これまで以上に、自分にとって大切な作品になった。


人の思いはこれを為しうるのだと。
それを知ることが出来たから。