壮絶

だいすP
アイドルマスター 「パブロフの犬」
アイドルマスター 「パブロフの犬」


鉈の重さと弾丸の速度を兼ね備えた暴風のような作品。
ありとあらゆる角度、どっからこの世界に斬り込んでも唸るしかない。


中でも強烈に印象に残った、この作品の背骨にあたるもの。
通底音のように揺ぎ無く在るもの。
それは春香と雪歩の視線。目の力なのだと思う。


ダンスもカメラもストーリーも演出も。凄まじきなにもかもが。
二人の目玉が宿す何かを増幅するためにある気すらする。
壮絶極まりない作品。




繰り返し見ていてふと思った。
「プロデューサーってのはパブロフの犬のままだからこそプロデューサーなんだろうね。」
なんだかとても場違いな感想のような気もするのだけど。
この作品が自分の心の中で落ち着くべき場所に落ち着いたような。
そんな妙にしっくり来る感覚もあった。


最後に春香と雪歩が向かい合うあの場所に。
プロデューサーは、生涯立つことができぬ人間なのである。
だからこそ、プロデューサーなのだけど。うん。