THE IDOLM@STER CINDERELLA GIRLS 4thLIVE TriCastle Story -Brand new Castle- 感想

ようやく見たものが腹に落ちてきたので覚書をつらつらと。

開幕前に思ってたこと

知り合いのPと「今日はなにやるかわからんのがいいよね〜」なんて話してたのですが。
出る人はわかってるし歌える歌が何かもわかってるけど、それでもそう言われる。
そこがこの日の面白さだったし、その期待以上のものを見せたなぁと思う。


神戸の二日間は「デレステってこれがスマホに詰まってるんですよ」というステージ。
それに対して今日はモバマスっぽいよねなんて話もしてたんだけど。
ここでいうモバマスっぽさというのはシンデレラガールズの根っこみたいなもんで。
アイドルたちの多様性とワクワク感の塊だと思うのだ。


シンデレラプロジェクトのコアメンバーがいないことが不安よりも期待になる。
それだけ自らの目で新しいものを観ることに飢えていたということでもあり。
まだまだそれができんだろって当たり前に思えることがいい環境だなぁと。

Passionについて考える

ライブはセトリの締めとかガチの殴り合いとかを考えて観てしまう人間なのだけれど。
この日に限ってはRadio Happy〜気持ちいいよね 一等賞!〜Can't Stop!!をまず思い出す。
ラクルテレパシーをいつの間にここまで育てたんだよと驚愕し。
みんなの気持ちでもう考えたら負けな楽しさにどっぷり浸かったw
思い返せば初手はPa揃いのFlip Flopだった。


うん、やっぱりこの日はPaの印象が強い日だったな〜と思う。
Lunatic Showにはさっつんがおらず、Tulipにはるるが不在であったにも関わらず。
いずれもどこかPassionを感じたのだ。
生存本能ヴァルキュリアのねこさんの「生き残れ」も素晴らしい大見得であった。
随所でCuもCoも十分に魅せてくれたことを楽しんでなお、そう思う。
純情やハイファイを要に持ってきてなおCuの印象が強い神戸と対照的かもしれない。


アイドルの強さを貫通力とか浸透力で考える人間としては言語化が難しいのだけれど。
例えるなら、野っ原があれよあれよと言う間に山になるようなイメージ。
それも一人じゃないんだよね。気がついたら寄って集って積み上げちまったような。
Passionって、楽しむことの天才なんだなぁ多分。
まさかライブでそんなもんが具現化するとは思わなんだ。



一年越し

この日もう一つうれしかったこと。
3rdで飯田氏と亜美菜さんがよーわからんと考え込んでたのがようやく終わった。
我ながらよう一年も考え込んでたなぁと呆れている^^;


飯田氏のあれは一言で言うなら「格」になるんだろうか。
Visualで成し遂げるCoというものを、自分は初めて知ったのかもしれない。
あの瞬間、あの空間のボスたらんとすること。
歌うことで示したわけでもなく、踊ることで示したわけでもなく。
立ち姿と視線を一番の武器として。
それは明らかに一年前とは全く違う景色だった。


亜美菜さんは逆に、演出もやってることも去年と同じなんだけど。
去年の彼女の歌は、サイリウムの海にそっと放る言葉だった。
届くあてのない独り言のような。そんな景色で。
見ていたこちらとしては、どうしたいのかがわからなかった。


でもこの日の彼女の歌は、そのサイリウムを持つ人に届ける言葉だった。
一年前とは違う、コミュニケーションのための言葉だった。
それでもって、最後に「ありすって呼んでもいいです」とかほんとズルいw


ついでにも一つ触れておくと、Absolute NIneも一年越しといえばそうかなぁ。
あの曲はクローネの曲じゃないよなーとはずっと思っていたのだけれど。
やっぱりそうなんだと確信できた気がする。
あれはアイドルなりの喧嘩曲なんだと。
それがなんかうれしかった。


こういったことを納得するのに一年も抱える自分はつくづく物分りが悪いと思う^^;
でもそういう遊びができるのも、アイマスの面白さよね。



その他諸々

どんだけ書いてもキリがないのでちと駆け足で思い出しつつ。


上ではPaのことを書いたけれど、CuもCoももちろん存分に楽しませてもらったわけで。
そうだなぁ。Cuなら印象に残ってるのはあっさむだろうか。
LVばかりの身としては、き・ま・ぐ・れ☆Cafe au lait!は把握するのが難しいのです。
小芝居にどーしてもカメラ向いちゃうので。歌ってるとこをじっくり見れないもどかしさ。


ところが、今回のあっさむはそれがなんの苦にもならないくらいフレデリカだったという。
ユニット曲や全員曲、MCで笑ってるその姿でフレデリカがあんなに伝わってきたのは驚きだった。
去年は全然そんなこと思わなかったのに。
なんだろね。笑い方が重なってきたというか。
うまく言葉に落ちないのだけれど、なんのツボを掴んだんだろうというくらい変わってた。


それから神戸を受けての牧野さんは、もうなんか女王だったなぁと思う。
神戸で見事な存在証明をして、心にある佐久間まゆの一国を確かなものにした貫禄というか。
これからもどんどんシンデレラの仕事してほしいなぁと思った次第。


Coは飯田氏と亜美菜さんは既に書いたけど、忘れちゃならんのは千菅さんと村中さん。
ここにもいる、あそこにもいるって感じの名サポートっぷりがさすがやなぁと。
二人に限らず、炎陣のメンツはほんとどこにでも顔出して決めてくれるからすげーわ。
この日の純情Midnight伝説も、神戸で全員揃ったのに比べて引けをとらないのよね。
誰が出たって全開バリバリというか。誰かいないくらいで負けてらんねー感というかw


それからやはりメタル好きとしてはこの日の桜咲さんに触れない訳にはいかない。
Bloody Festaも気持ちよく頭ぶん回せて大好きですが、Lunatic Showほんとうれしかった。
踊ってる桜咲さんが醸し出す「明るく楽しく朗らかにHR/HM」というあのワールドすげえよw



余談

2ndのあとくらいからかなぁ。
「実はCoという属性は存在しないのではないか」というのをずっと考えてるんだけど。
この日のライブで思ったのは、「Paとはアイドルを目指す人の最初の属性なのではないか」という。


夢を持つ時に、夢を成す時に、不安もあるだろうけどなによりも楽しいを続ける才能。
そういうなにかに自分はPaというものを感じてるのかもしれない。


Brand newというのはまさに最初の夢を成す時だから。
この日を自分はPaの日だと感じたのかなぁとかぼんやり考えている。


CuやCoにそれがないってわけではもちろんなくて。
なんだろう、初期衝動とでも言えばいいのだろうか。
そういうものに一番近いのかもしれないなーという話。


まあシンデレラの属性は自己申告制だなんて話もあるくらいでw
言葉遊びみたいなもんではあるのですが。
こんなことを考えたり、一年かけて遊び続けたりできるのがうれしいんだなきっと。


来年はCuについてつらつら考えてたりするのかもしれない。
この日見てよくわからなかったことも、来年になったら自分なりの答えが見つかるかもしれない。


うん、アイマス楽しいなぁ。そう思った一日でした。