THE IDOLM@STER ニューイヤーライブ!! 初星宴舞 感想その1


2日ともライブビューイングで見てきました。
以下感想。




楽しかった。


シンプルに奥にステージを置いて、モニタも左右にあるだけ。
ほんとに「歌だけのライブをやる」というのに必要なオーソドックスな構成。


セットリストも各ブロック単位で色合いを整えたよく見てきた構成。
徐々にテンションを上げていって3ブロック目で最高潮にもっていって。
締めのブロックでじっくり聴かせるってよく見てきたよなーとか思った。
頭に中村先生とか締めにミンゴスってのもよくやってたもんなぁ昔。


どちらかというとJUNGOさんの構成は一曲の打点を優先してる気がしてたけど。
今回はディレ1の頃に近い、曲の流れでコンボを組むような構成が時々あって。
全体に、昔からアイマスが積み上げてきた実にオーソドックスなライブだなと。



THE IDOLM@STERで始まるって、自分にはとても大事なことで。
アイドルマスターの骨格ってやはりここだなと思う。
ど頭にこの曲が来て。しっかり歌って、踊ってくれて。
心が「アイドルマスター始まるよー!」と目を覚ます。


前にもこんなことがあったなぁと思ったら、劇場版アイドルマスターがそうだった。
冒頭の劇中劇シーンが終わってからの、あの流れ。
これをまず見せてくれたら、あとはおのずとついてくる。
何の根拠もなく、そう思わせてくれる曲なんだよな。
それは初星mixになっても変わらない。
だから、SideMも性別なんか気にしないでこの曲歌ってほしいんだけどなずっと。


中村先生、仁後さんと見ててちょっと驚いたのは珍しくギアが上がってないなと。
なんだろう。競馬でいうとスタート直後ちょっとかかってる状態というか。
調子自体は悪くなさそうなんだけど、声がついてかないなんて久しぶりに見たなぁ。


そこで一旦ボールを落ち着かせた名ボランチあさぽんに感服。
この辺のペースを変える力ってのはあさぽん随一よね。
ここでライブ全体の流れが一つ作れたんだと思う。


ライブの雰囲気が変わったのはLEMONADEからだった気がする。
あずみんの不在を補うどころか、ここで加速するんだもんなぁ。
Funny Logic、BRAVE STARと熱量を上げていって、3ブロック目へ。


この日の一撃としては天才星井美希の復活が一番のインパクトだった。
そこからNext Life、闇しかねえedeN、Fate of the Worldと叩き込む。
このブロックに関してはほんと言うことありすぎるというか言うことねえというか。


4ブロック目はどの曲が核だったのかという話になると隣に…になるのかなと思う。
でも個人的にはそれを受けたチアリングレターの方が印象に残った。
この辺は何を期待して観たかによると思う。




二日目も基本的には初日と同じような流れに見えた。
2ブロック目で空気を変えた曲がブルウ・スタアになって。
いっぱいいっぱいをようやく聴けて。


3ブロック目のオーバーマスターからの流れの強さは初日に劣らず。
そしていよいよぶっこまれたCRIMSON LOVERS。


4ブロック目はここに2日とも投入されるLight Year Songの良さに聴き惚れてたが。
そうなぁ。どの曲もしっかりしてんなぁというのは変わらない印象。


うん、やっぱり今考えても、そこで作り上げたものは基本おんなじだなーと思う。
逆にアイマスのライブで2日目勝負ってことでもなかったのが新鮮なくらい。
違うセトリでも見せた景色が一貫してた気がするんだよな今回。




それを言葉にするとしたら、「765プロの現在は、ここにある」なのかなーと思う。
我ながらもう少しこう穏当な表現はないのかと思うのだが、一番適切なんだよこれ。


つまるところ、去年のプロミで赤羽根さんが言うてたやん。


765プロ、強いわ」って。


ぬーさんが言うてたやん。


765プロ、かっこいいだろ」って。


そういうことなんだよね。それぞれがそれぞれにかっこいい。
生き様という言葉もあったとおり、765プロの今の生き方をそのまま見せたと思う。




思えば今回は近年稀に見るくらい、気兼ねのないライブだったと思うのだ。
7th以降、アイマスの世界が広がったりメンバーがお休みに入ったり。
それこそ10周年の節目もあったりして。
ライブやるにしてもこれやらなあかんあれやらなあかんというのがあったと思う。


一応今回もステラステージの宣伝の意味はゼロではないとは思うけど。
ライブとしてはそれこそVertex Meisterもやってないし。
ステラステージで出てくる舞台セットの再現はしていたけれど。
むしろ歌いたい曲選んでいいよーというくらいに色んなところから曲選んで。
比較的ほかのこと気にしなくていいライブだったんだなーと。


アイドルたちがそれぞれにやりたいステージやるだけで十分というか。
むしろそれが望まれた舞台というか。
「歌だけのライブがやりたい」ってのが、いい形になったなって。


だから見終わったとき、「回り道がようやく終わったんだなぁ」と思った。
いや必要なことだったし、やりがいのある道のりでもあったとは願ってるけど。
それはそれで振り返ってみると、苦労してきたなぁともやっぱり思うわけで。
ようやく7thの続きの景色が見れるようになったとまで言うと言い過ぎだろうか。
うんまあ、そんなライブだったと思っている。


というようなわけで、今回のライブはセトリで考える景色があんまり大きくなくて。
一人一人のアイドルたちの景色が印象に強かった。




これを言うと誤解されるだろうなぁとは思うんだが。
「ああ、アイドルマスターに一区切りがついたな」と思った。




今回のライブで、こいつらもうアイドルマスター世界においてはトップアイドルだと。
素直にそう心が納得したのを感じた。


もうゲームと連動しなくても十分ライブはコンテンツとして戦えるよと。
あとはこいつらがどんなライブをやりたいか、どんなステラステージやりたいか。
それを見ていけばいいなって。


別にゲームと連携するなと言ってるわけじゃない。
そりゃそれで生まれる面白さもあるだろう。
なにより今回雪歩も小鳥さんもいなかったのだ。まだまだやることは沢山ある。
シンデレラだってミリオンだって、SideMだってまだまだ先輩方とやりあいたいだろう。
そもそも詩花からしてまだステージたってねえんだ。
やること、やれることは山のようにあるというのはわかってる。


それでも。
「アイドル育成ゲーム」のイベントとして今回のライブを眺めるなら。
演者もスタッフも、そしてひょっとしたら俺らも。
トップアイドルを育てたよな、と思ったのだ。


これから先は、育成じゃないねって。
トップアイドルが何をやるのかになっていくんだろうなって。
あずみんもじゅりきっつぁんも、きっと今回の彼女たちと同じ景色を見せてくれる。
明日などなかったアイドルゲーム(仮)が、ここまで来ちゃったなぁ。
そんな気持ちでいっぱいになった。


そこに寂しさが全くないとは言い切れない。
でも、そこはまあしょうがねえよなというか。
ゲームならパラレルもリセットもありだろうさ。
でも役者はリアルで積み重ねて、芸を磨き上げたんだ。
いつかこの日は、くる。


まあこれからもアイドルマスターを俺はずっと眺めてるだろう。
なんせ何十年も前におっさんどもがやってた音楽をいまだに好きで。
極めつけには没後に出された未発表カバー音源まで買って楽しんでる人間なんだから^^;
育成が終わったからって興味がなくなったわけではないのだ。
多分俺は死ぬまでアイマスを眺め続けるだろうよ。こればっかりは性分だ。


ただ、最初にアイマスに興味を持って色々調べてのめりこんだ時に思った感情。
「どうやったらこいつらにこの世界で飯食わせられるんだろう」という巨大なお世話。
それには、一区切りついた。
演者に関して言えばもっと前に一区切りついてたんだけど。
アイドルたちにも、同じ感情になれたと言えばいいんだろうか。


ライブを見終わった上であいつらにかける言葉があるならば。
「好きに生きて、好きに死ね。その権利はおまえら勝ち取ったぞ」
となるのだろうか。


思えばそれは昔っから千早に言っていた言葉で。
育成だろうがなんだろうが、結局変わんねえんだなぁw


うん。自由にトップアイドルをやるがいいさ。
ソロライブがやりたけりゃやればいい。
なんならスーパーアイドル大戦を起こしてもいい。


バンナムもまぁここまで育てたんだから。
そこは腹くくって最後まで付き合ってくれや。
そしたらもっと面白いもんが見れるかもしれないよ?




これで感想終わってもいいんだけど。
まだちょいと熱が残ってるので次の記事で一人一人について言葉にしてみようかなと。
(正直に言うとあまりに長いので分けるしかなかった)


一人一人についても書いてみたらまあ色々と頭抱えることしきりなので。
ちょいと時間はかかるかもしれんが。


とりあえずは、ありがとうお疲れさんってことで。