アイドルマスター ミリオンライブメドレー合作 「Unite&Ignite!」の感想……かこれ?

 

「『MS合作に呼ばれなかった人合作(仮)』ってそういう可能性もある……?」

なんてことを思ったのはいつ頃だったろうか。
夜風がえらく身に染みた記憶があるから師走には近かったような気がする。
我ながら鈍いというかどんくさいというか。


動画にまつわるあれこれは主宰の赤ペンPのブロマガをご確認いただくとして。

これを動画の感想と言っていいのかどうか甚だ怪しい話を以下に。

 

 MS合作

 

動画として面白かったとか楽しかったとかとは全く別のところで。
自分のMS合作への最初の感想は、「足りないなぁ」だった。
我ながらひでえ感想だと思うんだが、事実そう思っちまったのでしょうがない^^;

バンナムが39人のくくりで色々やってるのはオトナのジジョーとかもあるんだろうし。
長い目で変わっていけばな~くらいに思ってた。

ただなんだろう、黒い遊びしてる俺らがそれに倣う必要は特にないわけで。
「こんな素敵なアイドルがいるよ。ミリシタ一周年のお祝いだよ」ってんならさ。
52人のパート揃えてわいわいやっちまえばいいのになってふと思ったって程度の話。

 

むしろ公式が39人体制でイベントとかを進めてきたからこそ。
そんなことをより強く意識するようになったのかもなぁ。

 

だから自分にとってはMS合作とUnite&Ignite!は二つで一つ。
両方あってニコマスのミリシタになるというか、ミリオンライブになるというか。

赤ペンPはMS合作を見て温めていたアイデアが丁度はまったと書いていたけれど。
自分にとってもそんなまったく別の理由で、「丁度はまった」企画だったのだ。

 


赤ペンPというプロデューサーの景色

動画を始めてみた時の感想は、「打てる手をきっちり打つ人だなぁ」だった。
画でもフレーズでもどこかを捨てるとうことがない、とても丁寧な作りこみ。
おそらくその時できるであろうことを、しっかりやり尽くした動画。
それが最初の赤ペンPの印象。

その後もストーリーMAD製作者としての赤ペンPの印象はあまり変わらなくて。
考えた筋立てを、枠組みをきっちり隅まで塗りつぶして一つの動画を仕上げる人。
どんどん話の緩急がうまくなっていってスゲーなぁと思って観てた。


印象が変わったのはダンスMADを出し始めてしばらくたった頃だろうか。
ストーリーMADの頃は、動画全部を観て初めてキャッチボールに気づくんだけど。
ダンスMADになってからは動画見てる途中でもうキャッチボールが始まるというか。

それはストーリーMADとダンスMADの特性というのもあるのかなーとは思うんだけど。学がないのでその辺詳しいことはわからない^^;

コーナーに追い込んでガード下げさせて頭にハンマーフックがセオリーだった人が。
こっちの反応まで織り込み済みの関節技地獄に引きずり込む人になったなぁという。
どこのグレイシーノゲイラかとw(もう通じない世代多そうである


今回の合作も、自分にとってはその延長線上で見ているところがあって。
合作であることは重々わかった上で、「赤ペンPの動画だなぁ」と思って観てた。

 

例えばそうだなぁ。そもそもここまでの経緯からしてその辺は思うわけで。
既に13人のプロデュース(動画制作)を経験済みで、メドレー動画も作成していて。
合作や企画のサポートは数知れず。テキスト仕事はお手の物。
「何か困ったことが起きても、最悪自分でなんとかできる」ことを確認済みなのよね。

いや、こんだけちゃんと順序踏むって頭で理解しても実践するのとは別やん?^^;
この辺りに個人的には処女作の感想間違ってなかったなぁと思った次第。

 

そして動画に関して言うならば、やはりセトリにその辺を感じるだろうか。
頭に千早で殴るのはうんそうだろうと半分ぐらいは想定していたんだけど。
あずささんパートの思い出ボムと13人でのThank You!の二段構えには舌を巻いた^^;

シンプルに。きっちりと。基本通りに。確実に試合を終わらせる。
そら見終えた最初の感想が「実にいい教科書だ」と言いたくもなるわw

あの鬼メンツに任せるってことは相応の風呂敷を用意する必要があると。
その上で万が一にも風呂敷が破れないように、二重の包みにしておくんだと。
この辺の手抜かりのなさも実に赤ペンPらしいところだと思った。

 

そんな感じで、この動画は確かに企画だし合作なんだけれど。
赤ペンPがプロデュースする765プロの新たな景色でもあったというのが一番の感想。

ある意味アイドル達がトップアイドルへと駆け上がっていくのと同じように。
赤ペンPというプロデューサーの仕事も年月を経てこういう形になったんだと。
そんなものを見せてもらった気がするのだ。


ニコマス

もう一つ、この動画を見て感じたことがあるんだけど。
これもまた動画の感想なのかそれという感じなので、どう書くか困っている^^;

無理やり言葉に落とし込むと、
「ああ、久しぶりにニコマスにいるときの顔してるなぁおまえら」
となるのだが。


なんだろうなぁ。例えば昔から「〇〇Pの〇〇」とかいう言い方があるじゃない。
あれをもう少しふわっとさせたイメージと言えばいいんだろうか。
俺の中にはそういう「ニコマスで育った〇〇」みたいなものがなんとなくあって。

ダンスMADだけじゃなくて架空戦記も卓ゲ動画もネタ動画も疑似M@Sも。
ありとあらゆるジャンルで楽しませてもらって、一緒に時間を過ごしたアイドルたち。

 

それは公式が俺らに見せてくれたアイドル像と同じように、俺の中に根付いてて。
次元も超えた時間軸も滅茶苦茶な関係だけど。一緒に年月を過ごしてきたのだと思う。

そんな彼女たちが昔よく見せてくれてた表情を久しぶりに見たような。
その一方で、今はこんな笑顔をするようになったんだって教えてもらったような。
懐かしいような、新鮮なような、不思議な気分。


うん、やっぱりうまく言葉にならねえやw
変わってくけど変わらないもの。それを再確認したってことだと思うんだけど。
それをきっちり表現してくれた参加者の皆様にただただ感謝するしかない。
目一杯楽しませてもらった。ありがとう。

 


余談

最後にもうひとつ、これは感想というより妄想の域の話なんだけど。
Unite&Ignite!をMS合作と対になるものととらえるのであれば。
この景色にはまだ先があるよなーと思う。
それこそ、タイトルにUniteと冠してなお、使わなかった曲があるわけでさ。

 

とはいえ、この動画はIgniteまでを描いた合作。
52人揃っての景色は次の方々に任せますよって。そのための発火はしましたよって。
なんだか赤ペンPがそう言ってる気がしてならないのは自分だけだろうかw


さて、52人のお祭りをのんびり待つとしますか(すっとぼけ