アイドルマスター ミリオンライブメドレー合作 「Unite&Ignite!」の感想……だと思う。多分。



前回の記事に有難くも至極真っ当なツッコミをいただきまして^^;
じゃあせっかくだから腹括って各パートの感想書いてみるか~という試みを以下に。

……多分前回よりは感想っぽい何かになってるんじゃないかなぁ。

 

千早

そうなぁ。完成度で勝負できる千早としては理想像に近いと思う。
だって動画見て「会場の広さと凄さに音源が追い付いてねえ」とか普通思わねえよ^^;

ステージに上がる前に自信をもってやるための練習をやりつくして。
歌を表現すること以外のことは事前に潰し切って。
できる全力を尽くすと言い切れる確信が伝わってくるというか。
ほんと迷いがねえなぁというのが一番の印象。

なんだろう。物騒な物言いしか思い浮かばなくて恐縮なのだが。
「このステージで全力を出し切れたら、死んでも悔いはない」じゃなくてさ。
「このステージも全力で歌い尽くす。次も、その次のステージも全力で歌い尽くす。未来永劫歌い尽くしてみせる」って感じがした。

Curtain CallのしょじょんPのコメント見て、まさにその通りだなぁと思ったんだ。
まごうことなき貴方の千早の凄さだよ、これは。

 

 

デュオ曲をソロとしてどう料理するかってのはこの合作の一つの注目点だと思う。
この歌なら例えばライブでステージに立つ二人がどんどん深海に潜っていって。
止めどなく上がっていく圧力自体が客席を飲み込むのが一つの見せ方なわけだ。
でもソロだと当然その手段は使えないわけで。

画のノイズやフレームインの激しい動き、タイポグラフィの連打。
これらを駆使して圧を積み上げる展開は手堅く来たなーと思って観てた。

そのうえで、「視線で抱いて」からどう圧を捌くかというのがこの歌の見せどころ。
ここで上の方からのカメラを見上げる響の画を持ってきたのがお見事だったなぁ。
その痛いほどに望んだ視線を、最後には自分のいる深海側には引きずり込めない。
一人深層にいて、そんな表情するんだなぁマーメイド。そんなことを思った。

 

 

雪歩

こちらもデュオをソロにするにはどうするかという曲だと思ってたんだけど。

「じゃあ二人ステージに立たせればいいじゃない」

正しい。まったくもって正しい。色々間違ってるけど正しいとしか言い様がないw

コメントに沢山ついてるダブルゆきぽもその通りなんだけど。
個人的にはえこPの雪歩忍者を思い出した次第。雪歩なら分身くらいするわな。うん^^;

昔っからユニットにおける雪歩の安心感ってのはなんとなく感じてたけど。
それを保ちつつ、ソロであることを成立させちまうダンスの組みっぷり。
ある意味MADならではの回答を見せてもらった気がした。お見事。

 

 

美希

「戦術:星井美希」と言ったら怒られるだろうか。
でもそのくらい星井美希そのものを思いっきり前面に押し出してきたと感じた。

他のパートだってもちろんそれぞれのアイドルの魅力を伝えるものなんだけど。
動画として構成するうえで画面全体を作るとかまあそういうところもあるわけで。
でもこの動画、そういうのじゃねえもの。焦点の絞り込みっぷりが鬼すぎる。 

光の演出も色合いも、明滅もカメラワークも。
すべてが美希に意識を集中させるためだけに惜しみなく注ぎ込まれた世界。
電磁砲撃ちそうなエフェクトも美希のポテンシャルが抑えきれないって感じで。

「こんなに格好いいんだぜ。」
「最高のアイドルがここにいるんだぜ。」
画面が直にそう言ってるかのような感覚すらあったよ。
ほんと、強えなぁ美希は。

 

 

貴音

そしてここで一転して思い出ボム攻撃ですよ。いい組み立てだなぁほんと。
秘密のメモリーズは貴音の等身大の心情にとてもしっくり沿う歌だなぁと思っていて。
いやー、この歌で積み上げられたら勝てん。

でも一番個人的に意外だったのは。
自分の中には「響と貴音を東京ドームに連れていく」って感覚が全くなかったこと。
その点はわりと動画で見せられてびっくりした。
なんでか知らんけど、東京ドームに連れて行くのは無印の連中で。
響と貴音が目指す感覚はないんだよね。そこが東京ドームでなくてもいいというか。

だから「なんだ貴音ドーム行きたかったのか。すまん気づかんかった」というとても申し訳ない気分に襲われるという謎の事態に^^;

バンナム、無印に響と貴音追加したのをスマホアプリか何かで出してくれんかなぁ。
絶対今こそ需要があると思うんだが。

 

 

亜美

「よう亜美、久しぶり。でっかくなったなぁ」
思わず画面にそう声かけてる自分に苦笑いするしかなかったw

結局俺にとって亜美の一番の魅力はこういう日常で見る笑顔であったり仕草で。
ステージに立ってる景色もとても輝いてると思うけれど。
それ以上に、なんでもない街のなんでもない道を、あいつと散歩したい。
風に髪がもてあそばれて、それを心地よさそうにしてる姿を見たい。
有り様そのもので楽しませてくれるアイドルなんだな。うん。
ある意味噺家を見るのと同じような感覚で亜美のことを見てるのかもしれん。
朝起きてから寝るまで、下手すりゃ寝てるときでも亜美は亜美で、アイドルというか。

動画としての発想とか見立てとかそういう驚きもあるんだろうけど。
上に書いたような視点とか距離感がなにより響いたというか、染みたというか。

 

 

やよい

べた塗りPワールドええなぁとほっこりする以外、何ができるというのだろう。(反語)
と思いきや、しれっとののヮさんがいたりするから油断ならねえんだよこの合作は!w
その上手描きでダンスしてくるとか想像つかんわ!w

手描きもののヮさんもニコマスにおいてなくてはならない存在だからなぁ。
その辺だけでも多分夜通し話ができるw

あともう一つ個人的にうれしかったのは、やよいの家族が出てきたことかなぁ。
ミリオンではおねえさんしてるやよいもたくさん見れるようになったけど。
やっぱり俺の中でおねえさんしてるやよいの原点ってここだから。
うん。単純にうれしくって、ニコニコしながら眺めてました。

 

 

真美

客席の俺たちの素材精度はいったいどこまで上がっていくんだ……。

個人的にはMMD見てると筋肉とか加速減速とかがどうにも気になる悪い癖があり。
なかなか素直に動画が見れなくて困るのだが、このスケール感はすげえわ。
よくまあこんだけ強烈な素材を料理してみせたもんだと感服。

しかし初見で草の人がいねーかなと画面を探してしまったあたり、ライブが強すぎたw
そのうえミリシタでも先に実装されちゃったあたり、本当に災難だなと^^;

もし単品作る気があるなら、ぜひ HOTCHPOTCHメンバー総出のを観てみたい。
そんな無茶なことを思ったのは我ながら鬼だと思うけど、仕方ないよね。すまん^^; 

 

 

伊織

歌詞通りにきちんと必要なものを用立てて、そこに伊織を置けばはい可愛い。
ある意味美希と同じで本人がくっそつええからなぁ伊織。

とはいえアプローチの仕方は美希とはある意味真逆。
伊織に相応しい調度品をきっちりそろえて、場を整える。
ダンスでみせるところと静止画動かしてアクセントつけるところのメリハリも見事。
素材に見合う舞台を作るという方法論でスキのない動画作ってきたなぁという感想。
洗練された職人芸の価値というものを思い知らされた気がするわほんと。

 


伊織からユニバース規模を引き継いで宇宙をダンスさせちまう真なわけですが。
地球を背景に十字に手を広げたあのカットで完封です。はい。
アイマス世界に数多のアイドルあれど、あれが似合うという点では屈指だろ真。
もうこのスケールでやられるとデュオ曲とかどーのとか吹っ飛ぶもんなぁ^^; 

「真ならこのくらいありだろ、うん」とアイドルに任せちまったところが実にいい。
そういうアバウトさというか放り投げってのも、Pからの信頼の一つだと思うのだ。
で、実際に予想以上にそれに応えちゃうアイドルだからなぁ、真はw

 

 

春香

この歌のMADってこうなるのかーというのが正直な感想。
なんだろうね、公式ですらこの曲は扱いに困っているとずっと思っていて。
多分春香さんにしかどうにかできないだろうなぁとはぼんやり思ってた。

少しだけわかったような気がしたのは、桜に見立ててくれたからだろうか。
咲いて、散って、積もって。記憶に、心に残る。そしてまた芽吹く。
日々の中で忘れることもあるだろう。でも何度でも思い出すだろう。
それがレジェンドってことなのかなって。
うん。この動画で一番好きな景色になった。

 

 

律子

ぷちますのバックボーンにどうしても自分はUGCを見てしまう人間なわけで。
まあ俺らがやってる黒い遊びもその端くれなわけで。
ニコ動開始からのあの混沌で生まれた、明日死んでも文句は言えねえ遊び。
伝説というと大仰かもしれないけれど、ちょっとした語り草にはなるだろう時代。
まあそれをレジェンドデイズと言ってしまってもいいんじゃなかろうか。
うんまあ言い過ぎな気もするが、そこは大らかな気持ちで頼む^^;

小気味よいテンポでコミカルに畳みかけつつ、時にちょっとエモーショナルに。
そして全体をまとめる柔らかな色調。それが思い出した日々をやさしく包む。
さらっとお洒落にまとめて笑顔にさせるあたり、達夫健在だなぁと。GJ。
 

 

あずさ

赤ペンP式ノーザンライトボム思い出ボム動画の最新版。以上。

というかこんなん見た人のニコマスアイマスがそれぞれの形で誘爆するんだから。
俺がどうこう書いたところで仕方ないのである。そういう動画だもの。
個人的にはあずさ合作が猛スピードで脳内再生された時点で俺の負けです。はい。

このパート観てから俺の中でもようやくミリオンが「新たな足音」になり始めたかな。
もちろん今までも「新しい場所」ではあったんだけど。そんな気がします。

 

 

Thank you!

ニコマスダンスMADにおいて、オールスター動画を作るってのがまず一つの華だった。
全員をステージに乗せるってのはさらにその先にあった華なわけで。
共有幻想の中でも最も共有されやすいコアの部分、と言ってもいいかもしれない。

そいつが素敵なもんだ、楽しいもんだってのは何度再確認したっていいことだと思う。
やっぱ俺はここが好きなんだなって。
そしてあいつら今もこうして元気にステージに立ってんだって。

 


前の記事にも書いたように、変わってくけど変わらないもの。
そいつが確かにここにあった気がします。改めて皆様に感謝を。

これからものんびりと、ニコマスとのくされ縁を楽しませてもらえれば幸いです。