プロデューサーとファンについて
なーんとなく。
頭のなかでモヤモヤしていることの覚書。
公式が最初に作ったのは、ユーザー=プロデューサーという定義。
ゲームの目的は2つ。
彼女たちを「トップアイドル」にすること。
ユーザーが「アイドルマスター」となること。
この2点は、「両輪」だったのだろうか。
ランキングの頂点を目指すとき、プロデューサーの瞳に彼女たちの姿は映っているのだろうか。
一人の少女の幸せを願った時、プロデューサーという肩書はむしろ絶望の鎖ではなかったのか。
プロデューサーからファンが分岐したのは、いつのことなのだろう。
それとも、はじめからまったく別のものだったのだろうか。
ただ少なくとも、「他の誰かがプロデュースしているアイドルを眺める」ところから始まったのではないかと思う。
そこでプロデューサーの位置に置いてるのが公式なのか、SS作者なのか絵描きなのかニコマスPなのかは様々だけど。
個人的にファンの存在を意識したのは、「whoPの美希」へのコメントの数々だったなぁそういえば。
ニコマス界隈では割と早い段階から「ファン」を名乗ってた人もいる。
ブロガーの知り合いにもPというよりはファンに近いスタンスの人も多かった。
でもあんまりプロデューサーとの対比で考えることはなかったなぁ。
モバマス。
「活動中止でも52週プロデュースしたわけでもないのに、ユニットもアイドルも入れ替えられる」
まぁアイマス2でもセンターは入れ替えられるけど。
「あ、それもアリなんだ」とびっくりした。アイマスやってて一番の衝撃だったかもしれない。
そこに積み上げられる数字はアイドルに属するのではなく、プロデューサーに属する。
ゲーム内のファンの人数すら、プロデューサーにくっついてくる。
それもアリなんだ。
ちょいと面白いと思うのは、グリマスでは色々と「トップアイドル」路線を盛りこもうという姿勢が見られるところ。
まぁうまく行ってるとは言いがたいのだけれど。
アニマス。
いつだったか、「アニマスからアイマスを知った人は自分がプロデューサーという意識はあまりないらしい」なんて話を聞いた。
うん、赤羽根Pいい仕事してたからなぁ。
あそこに自分を無理矢理放り込む必要はないわけで。納得。
多分今の時点で「ファン」という言葉から思い浮かべるイメージは、このへんなんじゃないだろうか。
自分は長いことニコマスにいるもんで、はっきりとそういう方向性の人に会ったことはないのだけど。
大雑把に分類するなら。
「トップアイドル」を育てるプロデューサー。
「アイドルマスター」を目指すプロデューサー。
アイドル達をただただ応援するファン。
だいたいこの3つになるのかな。
「アイドルマスター」路線は札束で殴りあうと言われたアケマスの頃からあって、今ではモバマス廃人にその文脈を残しているように見える。
ネット対戦の廃止なんかで一時期公式からの弾薬補給がなくて苦しそうだったけど、モバマスが良い受け皿になったというか。
「トップアイドル」路線は今が一番苦しいのかもしれない。
二次創作の分野に向かいやすいのでずっと一定の勢いはあるんだけど。公式からの補給が今ひとつ届いてないというか。
CDやラジオ、漫画とかもあるんだけど。ゲームほどのダイレクトパスではないので。
モバマスでもアイプロとか好評なんだけど、ちょいとソシャゲには荷が重く見える。
ファン路線はある意味一番柔軟なのだと思う。
そもそもプロデューサーが最初のファンだという揺るぎない事実があるわけで。
誰だってファンの部分はずっと持ってるのだ。
それを否定する人は多分いない。
プロデューサーとファン、という対比ゆえに言外に含まれる「プロデュースの重荷を持たぬもの」というニュアンス。
それが話をややこしくする。
余談。
今年のアニサマでライブの最中に何十人かの客が通路を一斉に走りだしたとか。
伝え聞くに、曲名がDash〜という曲だったからやったのかなと思うんだけど。
プロデューサーの文脈からはまずありえない。
でも、ファンという概念はあれを肯定はしないにしろ、そこに至るロジックというのはまあ分かる範疇になる。
自分が体現しうる最高の楽しみ方がそれだったからやる、という思考が成り立ってしまう。
だってプロデューサーじゃないファンには重荷がないから。
逆に、イベントを盛り上げんと全身サイリウムで光らせて周りの視界遮りながら踊り狂うプロデューサーもいる。
ステージのアイドルに全力で楽しんでることを伝えるために。
このイベントは盛り上がってると、周囲にアピールするために。
単なる目立ちたがりのファンの場合もあるけど、多分両方いる。
「あんな奴はファンじゃない!」「そんなのプロデューサーとして失格だ!」
それはそれで個人的には同意。
おいらがこの文章の上で考えるプロデューサーとファンという概念。
それを極端に煮詰めたらああなるんじゃなかろうかという、例え話。
結局誰もが3つともの要素を持っているんじゃなかろうか。
Project iM@Sって遊び場が思った以上に長いこと遊べるわ、とんでもなく広がるわで。
どれかに特化した遊び方が可能になっちまった。
そして公式も、特化しやすいものをコンテンツとして送り出すようになった。
ただそれだけのことなんじゃなかろうか。
公式は、これから先をどう考えてるんだろう。
最初は、プロデューサーしかいなかった。
でも最近は、プロデューサーとファンがいることを公式が意識している気がする。
7th以降、明らかに声優陣を前に出してアイマスという世界を広げてきていて。
それはそれで確かにコミュニケーションの積み上げなのだけれど。
うまく言えないけれど、それは「トップアイドルにする」ではないのだよなぁ多分。
そんな思いが漠然とある。
なんだろうね。今までと変わらないはずなのに。
「プロデュースできない」ような気分がそこにはあって。
そんな中で面白いのは、周りの人達がモバマスグリマスの声優陣にかける言葉で。
「こいつら俺らが育てていかんと!」という、いつかどこかで観たような雰囲気がそこにはあって。
うれしいような、少しさみしいような。うん、わからん。
自分に関して言うなら、プロデューサーなんて柄じゃねえとはとっくにわかっていて。
でもゲームやると千早がプロデューサーって呼んでくる以上は出来ないなりにプロデュースもどきでもするしかねえじゃねえかとぼやくしかないわけで。
うん、まぁそれ以上でも以下でもないな。多分ずっと。
と、まぁここまでが前置きで。
実は「もうすぐ幕張だねぇ」と言いたかっただけだったりします。はい。